先輩からの入試直前アドバイス
入試が近づくと気になるのが、昨年、先輩たちが実際にどんな気持ちで、具体的に何の準備をしていたのか。先輩たちの行動を知ることで、受験前の不安な気持ちもラクになる。
入試本番までの時間を有効活用! 11月からの学習計画を立てよう
入試本番まで3か月を切った今、合格のためには、どう優先順位をつけて効率的に勉強していくか、どんなところに気をつけて対策を進めていくかが肝心。国公立大志望者、私立大志望者それぞれに、今からの学習計画法を考えよう。
国公立大志望者は優先順位が大切
国公立大志望者が意識すべきは、センター試験対策と二次(個別)試験対策のバランス、数多い科目の中でどの科目から手をつけるかの優先順位だ。優先順位を考える上で考慮したいポイントを3つ紹介するので、これを読んで、センター試験と二次(個別)試験のどちらから手をつけるか、どの科目から取り組むかを計画してみよう。
- 現時点のセンター試験(センター型模試)の得点率はどれぐらいか
- センター試験と二次試験の配点比率はどうか
- センター試験、二次試験で共通利用できる科目はどれか
1.現時点のセンター試験(センター型模試)の得点率はどれくらいか
国公立大を志望するならば、いずれの大学・学部をねらうにしても、センター試験において、合計で60%以上は得点しておきたい。そこまで到達していないなら、まず注力したいのはセンター試験対策だ。センター試験型模試の得点を参考に、自分の得点率を確認しよう。
2.センター試験と二次試験の配点比率はどうか
2つ目に意識したいポイントは、センター試験と二次試験の配点比率だ。これは、大学により大きく異なる。例えば、信州大学経法学部(前期)はセンター:二次=9:2、東京大全科類ではセンター:二次=1:4と大きく違う。志望する大学がセンター試験での得点を重視していれば、当然、センター試験対策に注力しなければならないし、二次試験を重視していれば、二次試験の対策を重視することになる。これにより、重点的に学習する問題の種類、時間の割き方も変わってくる。自分の志望校がどういう配点比率にしているかをまだ知らないなら、今すぐ資料を請求して募集要項を確認しよう。
3.センター試験、二次試験で共通利用できる科目はどれか
3つ目は、その科目をどの試験で利用するか。その科目のセンター試験の点数だけが合否に関係するか、二次試験の点数だけが合否に関係するか、あるいはその両方か。センター試験でも二次試験でも利用する科目から優先して勉強すると良いだろう。
私立大入試対策は過去問研究、学習リズム、解答時間対策が重要
国公立大に比べて、受験科目の少ない私立大の入試では、わずかな点差が合否をわけることもある。私立大入試対策として押さえておくべきは、過去問研究、学習リズム、解答時間対策の3つだ。
- 過去問研究は「頻出分野」「出題形式」「問題量」をチェック!
- 全科目まんべんなく勉強する!
- 常に解答時間を意識する!
1.過去問研究は「頻出分野」「出題形式」「問題量」をチェック!
秋からはじめる私立大の入試対策として、まず行っておきたいのは過去問研究。私立大はそれぞれ入試問題・傾向に特徴があるので、問題・傾向に合わせた対策が必要になってくる。押さえておきたいのは、「頻出分野」「出題形式」「問題量」の3つ。まずは、志望校の過去問を入手して確認してみよう。
-
「頻出分野」のココをチェック
- 科目ごとの頻出分野はどこか
- 問題の難易度はどれくらいか
-
「出題形式」のココをチェック
- 出題形式はどのようなものか
- 記述式問題はあるか
-
「問題量」のココをチェック
- 大問、小問の数はどれくらいか
- 問題ごとの解答所要時間はどれくらいか
2.全科目まんべんなく勉強する!
得意科目を伸ばす、もしくは苦手科目を克服する目的で、特定の科目ばかり勉強してしまいがちだが、勉強しない期間が長くなると、覚えていた知識が抜けてしまうこともある。月曜は数学と英語の読解、火曜は世界史と英語の文法問題、水曜は数学と世界史といったように、各科目、勉強しない期間をあまり置かずに、全科目まんべんなく勉強するようにしよう。
3.常に解答時間を意識する!
難関私立大になると英文が長く、問題を解くスピードが求められることが多い。解けるか解けないかだけでなく、「制限時間以内に解けるか」も意識したい。スマホのタイマー機能を使って「この問題は1分で解く!」といったように制限時間を決めて解くようにするなど、解答スピードも意識して勉強を進めるようにしてみよう。