データネット2021 2021年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

知って得する! 共通テストの解答スピードが上がる3つの方法

大学入学共通テスト(以下、共通テスト)は低学年で学んだ内容が多く出題され、超難問や奇問はない。しかし、問題量や本文の文章量も多く、すべての問題を解答して見直しもするためには、速い解答スピードが求められる。いずれ共通テストに挑むキミたちに、解答スピードが上がる方法を伝授しよう!

共通テスト(旧センター試験)は時間との闘い!

共通テスト対策として活用できるセンター試験の問題を、時間を計って解答したことはあるだろうか。1つ1つ時間をかければ解ける問題だとしても、60分程度(※)の時間で文章量の多い本文を読んで解答したり、大量の問題を解答したりすることが求められる共通テスト(旧センター試験)は、時間との闘いだ。
※共通テストの解答時間は教科・科目によって異なります。

「今はそんなに速く問題を解く力がない…」と不安に思う人もいるかもしれない。そんな人のために、センター試験で8割以上の正解が求められる東大に合格した先輩から、センター試験の問題の特徴をとらえた「時短テクニック」を聞いてみた!今年から共通テストに変わるとはいえ、参考になると思うのでチェックしよう!
次の3つの方法を読んで、今から意識して学習をしていけば、1年後の共通テスト本番までに時短テクニックが身につくはずだ!

その1 英語の長文読解は「設問から読む」

センター試験の英語の問題は、大問6つで構成されていた。そのうち大問3〜6が長い文章を読む必要がある問題で、配点にすると全体の7割を占める。

センター試験 英語(筆記)の構成

センター試験 英語(筆記)の構成

センター試験 英語(筆記)の構成

共通テスト対策としてセンター試験の英語の長文読解を解答するにあたり、先輩からのアドバイスは「設問から読む」ことだ。これは、センター試験の英語の長文読解の設問が本文の順番どおりに問われるという特徴を活用した方法だ。

詳しく解説しよう。まず長文読解を解答するときは、最初の設問を見て「何が問われているか」を頭に入れてから本文を読み進める。そうすると、その問われていることに該当する答えにあたる箇所が文中に必ず出てくるので、設問に戻って、選択肢の中から最も適した答えを選び、次の設問に進む。これを繰り返すと、無駄なく読み進めて解答することができるようになる。

時短テクニック

時短テクニック

時短テクニック

ここでポイントとなるのが、「本文を読む前に選択肢をみない」こと。選択肢にとらわれず、あくまで「何が問われているか」に意識を集中させることが重要だ。

その2 数学は問題用紙の「余白をうまく使う」

次に、数学の時短テクニックを紹介しよう。

センター試験の数学の問題用紙には、広い余白がある。問題文付近で計算して解答を進める人もいるが、オススメしたいのはしっかり余白を活用することだ。

余白をうまく使う

余白をうまく使う

余白をうまく使う

1分1秒が勝敗を分ける共通テストの数学で焦りや混乱は命取り。余白をきちんと活用して整理整頓された解答を書いておけば、どの式を代入していいかわからなくなったり、問題の途中でつまずいたりしたときに、計算途中で迷子になることが防げる。

また、途中で計算ミスをしていたことに気づいても、自分の思考の過程を視覚的に振り返ることができるなどのメリットがある。この方法は振り返る時間が短縮できるので、時短にもつながる。ちなみに、狭い余白でも分割線を引いて、限られたスペースをうまく活用することがコツだ。

その3 国語の「古典」は選択肢に頼る

最後に、国語の時短テクニックを紹介しよう。

センター試験の国語は選択式。解答テクニックとして「選択肢を利用する」ことがよく言われるが、すべての問題でそれに頼るのはNG!

現代文と古典(古文・漢文)とで、選択肢の特徴に違いがあるので、選択肢に頼る時短テクニックは古典で活用しよう。現代文では、選択肢がどれも似たように見えて、かえって迷いが生じてしまう。一方で古典では、選択肢を吟味して解答すると、本文に隠れている答えに速くたどり着きやすくなる。

選択肢に頼るのは

選択肢に頼るのは

選択肢に頼るのは

選択肢に頼って古典を解答するときに大切なのは、問題文中の根拠に注意すること。選択肢の違いに目を通したあと、その違いの根拠を本文から探し、明らかに違う選択肢を消去していきながら解答していくことが時短につながる。

共通テストに変わることで、センター試験の時のテクニックがそのまま使えるとは限らない。しかし、「解答スピードを上げる」という意識を持ちながら問題に取り組むことは共通テストにおいても重要だ。意識できなかった人は、センター試験の過去問に挑戦するときに参考にしよう。