データネット2022 2022年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

先輩からの入試直前アドバイス

入試が近づくと気になるのが、昨年、先輩たちが実際にどんな気持ちで、具体的に何の準備をしていたのか。先輩たちの行動を知ることで、受験前にやっておくべきことを確認しよう。

入試本番までの時間を有効活用! 11月からの学習計画を立てよう

入試本番まで3か月を切った今、合格のためには、どう優先順位をつけて効率的に勉強していくか、どんなところに気をつけて対策を進めていくかが肝心。国公立大志望者、私立大志望者それぞれに、今からの学習計画法を考えよう。

国公立大志望者は優先順位が大切

国公立大志望者が意識すべきは、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)対策と個別試験対策のバランス、数多い科目のなかでどの科目から手をつけるかの優先順位だ。優先順位を考えるうえで考慮したいポイントを3つ紹介するので、これを読んで、共通テストと個別試験のどちらから手をつけるか、どの科目から取り組むかを計画してみよう。

優先順位を考える場合の3つのポイント
  1. 共通テスト・センター試験の過去問や模擬試験で、現時点の得点率はどれぐらいか
  2. 共通テストと個別試験の配点比率はどうか
  3. 共通テスト、個別試験で共通利用できる科目はどれか

1.共通テスト・センター試験の過去問や模擬試験で、現時点の得点率はどれぐらいか

国公立大を志望するならば、いずれの大学・学部をねらうにしても、センター試験を含む過去問や共通テストに準拠した模擬試験において、合計で60%以上は得点しておきたい。そこまで到達していないなら、まず注力したいのは共通テスト対策だ。自分の得点率を確認して、今の実力を正確に把握しよう。

2.共通テストと個別試験の配点比率はどうか

2つ目に意識したいポイントは、共通テストと個別試験の配点比率だ。これは、大学により大きく異なる。例えば、山形大学地域教育文化学部(文化創生コース・前期)は共通テスト:個別試験=8:2、東京大全科類では共通テスト:個別試験=1:4と大きく違う。志望する大学が共通テストでの得点を重視していれば、当然、共通テスト対策に注力しなければならないし、個別試験を重視していれば、個別試験の対策を優先することになる。これにより、重点的に学習する問題の種類、時間の割き方も変わってくる。自分の志望校がどういう配点比率にしているかをまだ知らないなら、今すぐ募集要項を確認しよう。

3.共通テスト、個別試験で共通利用できる科目はどれか

3つ目は、その科目をどの試験で利用するか。共通テストだけに利用する科目か、個別試験だけに利用する科目か、あるいはその両方か。共通テストでも個別試験でも利用する科目から優先して勉強すると良いだろう。

私立大入試対策は過去問研究、学習リズム、解答時間対策が重要

国公立大に比べて、受験科目の少ない私立大の入試では、わずかな点差が合否をわけることもある。私立大入試対策として押さえておくべきは、過去問研究、学習リズム、解答時間対策の3つだ。

私立大入試対策での3つのポイント
  1. 過去問研究は「頻出分野」「出題形式」「問題量」をチェック!
  2. 全科目まんべんなく勉強する!
  3. 常に解答時間を意識する!

1.過去問研究は「頻出分野」「出題形式」「問題量」をチェック!

秋から始める私立大の入試対策として、まず行っておきたいのは過去問研究。私立大はそれぞれ入試問題・傾向に特徴があるので、問題・傾向に合わせた対策が必要になってくる。押さえておきたいのは、「頻出分野」「出題形式」「問題量」の3つ。まずは、志望校の過去問を入手して確認してみよう。

  • 「頻出分野」のココをチェック
    • 科目ごとの頻出分野はどこか
    • 問題の難易度はどれくらいか
  • 「出題形式」のココをチェック
    • 出題形式はどのようなものか
    • 記述式問題はあるか
  • 「問題量」のココをチェック
    • 大問、小問の数はどれくらいか
    • 問題ごとの解答所要時間はどれくらいか

2.全科目まんべんなく勉強する!

得意科目を伸ばす、もしくは苦手科目を克服する目的で、特定の科目ばかり勉強してしまいがちだが、勉強しない期間が長くなると、覚えていた知識が抜けてしまうこともある。月曜は数学と英語の読解、火曜は世界史と英語の文法問題、水曜は数学と世界史といったように、各科目、勉強しない期間をあまり置かずに、全科目まんべんなく勉強するようにしよう。

3.常に解答時間を意識する!

難関私立大になると英文が長く、問題を解くスピードが求められることが多い。解けるか解けないかだけでなく、「制限時間以内に解けるか」も意識したい。スマホのタイマー機能を使って「この問題は1分で解く!」といったように制限時間を決めて解くようにするなど、解答スピードも意識して勉強を進めるようにしてみよう。