先輩からの入試直前アドバイス
入試が近づくと気になるのが、昨年、先輩たちが実際にどんな気持ちで、具体的に何の準備をしていたのか。先輩たちの行動を知ることで、受験前にやっておくべきことを確認しよう。
めざせ高得点! 共通テスト得点アップのプチテク集
共通テスト本番まであと2ヵ月ほど。受験勉強は順調だろうか。共通テスト・センター試験の過去問や模試に取り組みながらも、思うように得点できないことに焦る人もいるのではないだろうか。 今回は、同じように悩んだ先輩たちの経験から、得点を上げるための簡単なテクニックと対策法を紹介するよ。
英語の悩み
【お悩み】 長文読解に時間がかかり、得点が伸びない!
配点の高い長文読解から解き始めたが、問題を解くスピードが遅くて、ほかの問題にかける時間がなくなってしまった。何かいいテクニックはないだろうか。
【解決1】 問題文を先に読むのが鉄板
本文を読んでから問題に取り組んでいたのだが、友達のアドバイスで、順番を逆にしてみた!先に問題に目を通すことで、本文中のどこに解答の根拠があるか、予想しながら本文を読み進められたので、読解と解答、両方のスピードを上げられた。
【解決2】 メモを残しながら本文を読む
一段落読み進めるごとに、大筋の内容をわかる範囲でいいのでメモをした。問題に取り組む時に、解答の根拠にすべき場所を見つけやすくなった。答え合わせの時も、本文のどの部分の理解が間違っていたのか、すぐにわかったので、読解力がアップした。
数学の悩み
【お悩み】 数学T・AとU・Bを合計しても得点が伸びない…
模試で、数学T・Aと数学U・Bの合計点が100点に届いたことがなかった。どういう対策をすればいいのかわからない。
【解決1】 教科書をベースに基礎を固めて!
教科書には基礎的な問題がたくさん載っている。特に例題は、公式や概念をシンプルに使って解くことができるので、基本を理解するのにうってつけだ。当時は、得点を見てもわかるように基礎が固まっていなかったので、例題をはじめとした教科書の問題を読んだり解いたりして、とにかく基礎の理解を深めることを優先した。
【解決2】 模試や定期テストから「苦手」を特定!
今までに受けた模試や定期テストを見直して、苦手分野を洗い出した。対策しないまま苦手を残していると、「ほかの人は解ける簡単な問題」を間違えてしまうことになる。逆に、補強しておけば基礎問題に対応できる可能性が高まるので、点数アップに直結した。
国語の悩み
【お悩み】 「引っかけ」の選択肢を選びがち
国語の評論文で、「正しい」選択肢と「引っかけ」の選択肢の2つが最後まで残り、結局、後者を選んでしまって、いつも失点している。
【解決1】 本文と選択肢をよく見比べる
解答の根拠は、必ず本文中にある。少しでも本文と違う点があったら、その選択肢は間違っている可能性が高いと思った方がいい。選択肢の文章と本文を照らし合わせて、本文に書いていないこと、間違っていることがあったら、選択肢のその部分に小さく「×」印をつけよう。解答を絞り込みやすくなる。
【解決2】 筆者の主張を見抜くポイントはコレ!
カンに頼らず、筆者の主張をもとに選択肢を絞ろう。筆者の主張は「…ではないだろうか」「…だと言える」といった形で表されることが多い。また、「しかし」「だが」など、逆接の後ろにも重要な考えが述べられていることが多い。
筆者の主張を見つけたら、その前後の文脈から「主張の根拠」を見つけよう。「なぜなら…」や「…からである」といった表現がヒントになる。見るべき場所さえ間違えなければ、選択肢に迷わなくて済むはず。
自分の得点が伸ばせそうなテクニックを見つけられただろうか。自分は大丈夫と油断せずに、得点の上乗せをねらっていこう。