データネット2026 2026年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

問題講評 数学II,数学B,数学C

図やグラフを選択させる設問が複数の問題で出題された。難易は昨年並

第1問「図形と方程式」、第6問「ベクトル」で、領域の図示に関する問題が出題された。第7問は、「複素数平面」主体の出題であるが、2次曲線の概形を選ばせる設問があった。各大問の導入部分は取り組みやすいが、後半部分は前半の考えを発展させる問題が多かった。難易は昨年並。

1.全体概況

大問数・解答数 昨年と同じく大問数は7で、第1問~第3問は必答、第4問~第7問の中から3大問選択する形式。選択肢から選ぶ問題の解答数は、昨年が37~40個であったのに対し、今年は54~61個と増加した。
出題形式 第2問、第5問、第6問で対話形式の問題が出題。第2問で、三角関数についてグラフ表示ソフトを用いて考察する問題が出題された。
問題量 ページ数は33~34ページ(下書き用紙を除く)で、昨年より2~4ページ増加した。
難易 昨年並。

2.大問別分析

第1問「図形と方程式」 (15点) 

2つの円と直線に関する問題。絶対値を含む不等式を誘導に従って場合分けし、2つの円とその交点を通る直線で分けられる領域を組み合わせて図示する。不等式から正しい領域を選択できるかどうかがポイントであった。

第2問「三角関数」 (15点) 

三角関数の和と積の関係式を用い、正弦の和で表される関数の最大値を扱う問題。(1)は、誘導に従い加法定理から和と積の関係式を導く。(2)は、(1)で導いた関係式を用いて二つの正弦の和で定義されたf(x)を変形して最大値を求め、(3)は、定数aを含む三つの正弦の和g(x)を対話文をもとに定数倍の正弦で定義された関数に整理して最大値を求める。式の変形と係数の符号の読み取りが重要であった。

第3問「微分法・積分法」 (22点) 

3次関数の極値と導関数の条件からグラフの概形を判断する問題。(1)は、f(x)の極大値、極小値を求め、極値の符号からグラフの概形を選び、与えられた面積の条件を考察する。(2)は、g(0)=0、g’(0)>0にg’(x)の条件を追加して、適切なグラフの概形を段階的に絞り込む。計算量は多くはなかったが、定積分の図形的解釈と増減の読み取りが必要であった。

第4問「数列」 (16点) 

階差数列の考え方を応用し、数列の和を求める問題。(1)は、階差数列を用いて数列の一般項を求める。(2)は、nと2の累乗を含む数列に対し、誘導に従い条件式を満たす数列を求め、その階差数列の和を求める。(3)は、(2)の【発想】に基づいて考える必要があった。計算量が多く、式の形を見通して整理できるかがポイントであった。

第5問「統計的な推測」 (16点) 

地域の知識を問う資格試験の合格率について考察する問題。(1)は、受験者全体の得点の結果から合格者の割合を求める問題。正規分布に関する理解が問われた。(2)は、A地域における今年の資格試験の合格率が0.4より高いと判断してよいかを調べる問題。(i)は、無作為に選んだn人について合否を調査し、平均(期待値)や分散を求める問題。誘導に従い計算を進めていけばよい。(ii)は、有意水準5%で仮説検定を行う問題であった。(3)は、標本の大きさの違いにより仮説検定の結果が変わるかを問う問題。仮説検定の基本的な考え方が理解できていたかどうかで差がついたと考えられる。

第6問「ベクトル」(16点) 

与えられた等式を満たす点Pの存在する範囲を考察する問題。(1)は、点Mの条件が具体的に与えられた場合を考える問題で、取り組みやすい。(2)は、点Mの位置によらず点Pの位置が変わらないためのa、b、cの条件を考察する問題。式変形の方針が示されており、落ちついて計算すればよい。(3)は、(2)で求めた条件をもとに、点Pが存在する範囲を考察する問題。(i)は、b+c=1/2の場合を考える。(ii)は、a+b+c=1とc<0から考える設定が目新しかった。

第7問「平面上の曲線・複素数平面」 (16点) 

複素数平面上で、w=z+1/zで定められた点wに関する問題。昨年は「複素数平面」からのみの出題であったが、今年は「平面上の曲線・複素数平面」からの出題であった。(1)は、具体的な数値計算。(2)は、場合を分けて極形式の誘導でwが描く図形を求める問題。(3)は、wの2乗が描く図形を求める問題。(2)の考え方を利用できたかどうかで差がついたと考えられる。

3.過去5ヵ年の平均点(大学入試センター公表値)

年度 2025 2024 2023 2022 2021
平均点 51.56 57.74 61.48 43.06 59.93

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