データネット2026 2026年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

問題講評 数学I,数学A

日常の事象に関する問題、期待値の問題が出題されなかった。昨年より難化

第2問〔1〕「2次関数」は、対話形式ではあるが、昨年のような日常の事象に関する問題ではなく、最大値・最小値の条件から2次関数を決定する問題であった。昨年出題された仮説検定の考え方や、期待値に関する問題は出題されなかった。誘導の意図をつかめないと解答に時間がかかる問題が多く、昨年より難化。

1.全体概況

大問数・解答数 昨年と同じく大問数は4で、全問必答。第1問および第2問はそれぞれ2中問構成であった。選択肢から選ぶ問題の解答数は、昨年が20個であったのに対し、今年は19個であった。
出題形式 第2問〔1〕は2次関数の最大値、最小値について、対話形式で考察を深めていく問題であった。
問題量 ページ数は26ページ(下書き用紙を除く)で、昨年より1ページ減少した。
難易 昨年より難化。

2.大問別分析

第1問「集合と命題」、「図形と計量」 (30点) 〔1〕、〔2〕ともに数学Iと共通

〔1〕は、ある自然数a、bと1以外の公約数をもつ自然数の集合A、Bに関する問題。問題文中に例もあるので取り組みやすい。(1)は、与えられたa、bに対して集合A、Bを定める問題。(2)は、A、Bの条件からa、bの値を求める問題であった。〔2〕は、四角形の面積の求め方を利用して三角形の辺の長さを求める問題。円の接線の性質に気付けたかがポイントであった。(2)(ii)は、円と三角形の位置関係の把握に戸惑った受験生も多かったであろう。

第2問「2次関数」、「データの分析」 (30点) 〔1〕、〔2〕ともに数学Iと共通

〔1〕は、対話形式で2次関数の最大値、最小値からグラフを考察する問題。与えられた条件から上に凸のグラフか下に凸のグラフかを判断することが目新しかった。〔2〕は、東京オリンピック男子1500m自由形予選の記録を扱った問題。(1)は、複数の散布図を比較し、論理的に読み取る力が求められた。(2)は、標準偏差・共分散から相関係数を計算する問題であった。(3)(i)は、外れ値の判定基準となる数値から四分位範囲を逆算する問題で目新しかった。(ii)は、箱ひげ図と分散の関係性を考察させる問題で、分布の形状と散らばりの尺度の違いを正しく認識しているかが差のつくポイントとなった。なお、仮説検定の考え方に関する出題は見られなかった。

第3問「図形の性質」 (20点) 

二等辺三角形を底面とする三角錐において、【仮定1】、【仮定2】のそれぞれのもとで三角錐の体積を考え、最後に大小を比較する問題。内角の二等分線の性質、円周角の定理の逆、方べきの定理、メネラウスの定理、三平方の定理を活用し、空間のうちどの平面に着目するかを見抜くことがポイントであった。(ii)は、(i)の誘導と同様に取り組むことで解決できる問題であった。

第4問「場合の数と確率」 (20点) 

A、B、Cの3人またはA、B、C、Dの4人のリーグ戦でAが優勝する確率を求める問題。(1)は、A、B、Cの3人でリーグ戦を行うときにAが優勝する確率をAの勝ち数で分けて考える。(2)は、A、B、C、Dの4人でリーグ戦を行うときにAが優勝する確率を全敗する人がいるかどうかで分けて考える。全敗する人がいる場合は(1)の結果を用いて考える。全体的に情報量や設問数が多く、取り組みにくかったであろう。

3.過去5ヵ年の平均点(大学入試センター公表値)

年度 2025 2024 2023 2022 2021
平均点 53.51 51.38 55.65 37.96 57.68

問題講評へ

データネット実行委員会 駿台予備学校/ベネッセコーポレーション