データネット2026 2026年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

問題講評 数学I

第3問で対話形式の問題、第4問で外れ値に関する問題が出題された。昨年よりやや難化

第3問〔2〕では、設定された区間における最大値、最小値の条件をもとに2次関数を定める問題について対話形式で出題された。第4問では、外れ値を含む箱ひげ図に関する問題が出題された。また、2変量を組み合わせた変量について問う問題が出題された。誘導の意図をつかめないと解答に時間がかかる問題が多く、状況の正確な把握も求められ、昨年よりやや難化。

1.全体概況

大問数・解答数 昨年と同様、大問数は4ですべて必答。昨年と異なり、全大問が2中問構成であった。選択肢から選ぶ問題の解答数は、昨年が20個であったのに対し、今年は31個であった。
出題形式 第3問〔2〕は、対話形式の問題が出題された。
問題量 ページ数は26ページ(下書き用紙を除く)で、昨年より2ページ減少した。
難易 昨年よりやや難化。

2.大問別分析

第1問「数と式」「集合と命題」 (20点) 〔2〕は数学I、Aと共通 

〔1〕は、文字定数aを含むxの連立1次不等式について考える問題。(2)は、a-1の符号で場合を分けて不等式を解く。(3)は、(2)の誘導に従って整数解を1つだけ持つ条件を考える。〔2〕は、ある自然数a、bと1以外の公約数をもつ自然数の集合A、Bに関する問題。問題文中に例もあるので取り組みやすい。(1)は、与えられたa、bに対して集合A、Bを定める問題。(2)は、A、Bの条件からa、bの値を求める問題であった。

第2問「図形と計量」 (30点) 〔2〕は数学I、Aと共通 

〔1〕は、三角形の1辺の延長線上に2点をとり、3つの三角形について外接円の半径の大小を比較する問題。正弦定理を用いて辺の長さを比較することが求められた。〔2〕は、四角形の面積の求め方を利用して三角形の辺の長さを求める問題。円の接線の性質に気付けたかがポイントであった。(2)(ii)は、円と三角形の位置関係の把握に戸惑った受験生も多かったであろう。

第3問「2次関数」 (30点) 〔2〕は数学I、Aと共通 

〔1〕は、与えられた条件からグラフについて考察する問題。 (1)は、与えられた放物線を平行移動したグラフと、x軸との2交点の距離W、頂点とx軸との距離Hから頂点を求める問題。(2)は、H、Wと頂点の座標との関係を求める問題。(3)は、Wの範囲から頂点のx座標のとり得る値の範囲を求める問題であった。文字が多く問題量も多かった。〔2〕は、対話形式で2次関数の最大値、最小値からグラフを考察する問題。与えられた条件から上に凸のグラフか下に凸のグラフかを判断することが目新しかった。

第4問「データの分析」 (20点) 〔1〕は数学I、Aと共通

〔1〕は、東京オリンピック男子1500m自由形予選の記録を扱った問題。(1)は、複数の散布図を比較し、論理的に読み取る力が求められた。(2)は、標準偏差・共分散から相関係数を計算する問題であった。(3)(i)は、外れ値の判定基準となる数値から四分位範囲を逆算する問題で目新しかった。(ii)は、箱ひげ図と分散の関係性を考察させる問題で、分布の形状と散らばりの尺度の違いを正しく認識しているかが差のつくポイントとなった。なお、仮説検定の考え方に関する出題は見られなかった。〔2〕は、平均値、分散が与えられた2組のデータを組み合わせて作られた変量の平均値、分散を考える問題。過去問や問題集等でこのような計算に慣れているかがポイントであった。

3.過去5ヵ年の平均点(大学入試センター公表値)

年度 2025 2024 2023 2022 2021
平均点 28.08 34.62 37.84 21.89 39.11

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