問題講評 生物基礎
初見の資料をもとに考察する問題が複数あったが、情報を読み取りやすい問題もあり、昨年よりやや易化
例年同様、3大問構成で幅広い分野から出題。基本的な知識や考察力がバランスよく問われた。新型コロナウイルス感染症を題材とした、日常に関連づけた出題もあった。今年も初見の資料を解釈する力が問われ、それが各大問でみられた。第3問問5など、初見の情報を統合して考察する問題が複数出題されたが、読み取りが平易な問題もあり、昨年よりやや易化。
1.全体概況
| 大問数・解答数 | 大問数3は、昨年から変更なし。昨年17個であった解答数は16個に減少した。 |
|---|---|
| 出題形式 | 文章選択問題を中心に出題された。 |
| 問題量 | 昨年並。 |
| 難易 | 昨年よりやや易化。 |
2.大問別分析
第1問「生物の特徴」 (16点)
植物の代謝と、DNAとその複製に関する内容が出題された。Aでは、植物の葉緑体をもつ細胞ともたない細胞の違いについて、実験をもとに考察する問題が出題された。問2(2)は植物Aが菌類にどのように依存するかを実験結果から読み取る問題で、データを読み取る力が要求された。Bでは、会話文をもとにDNAと半保存的複製の理解を問う問題が出題され、基本的知識があれば解答できる問題であった。
第2問「ヒトの体の調節」 (18点)
体内での情報伝達と調節、免疫の内容が出題された。Aでは、体温調節を題材に、自律神経系や内分泌系における知識問題と考察問題が出題された。問3は、気温変化や運動における発汗量と深部体温の変化のデータについて考察させる問題であった。Bでは、新型コロナウイルス感染症を題材に、免疫を中心とした知識問題と考察問題が出題された。問6は、新型コロナウイルス感染症に関するワクチン接種の効果を分析させる出題であった。
第3問「生物の多様性と生態系」 (16点)
森林限界、外来生物に関する内容を中心とした出題であった。Aでは、遷移や富士山の森林限界付近の植生について出題された。問2は、富士山に優占する2種のマメ科植物に関して、知識をふまえて表やグラフについて考察する問題であった。Bでは、生物の絶滅に関する知識問題や、外来生物が及ぼす影響について考察する問題が出題された。問5は、ツチガエルと外来生物との関係に関する調査結果と実験結果から、外来生物の駆除の影響に関して考察する問題であり、見慣れない資料の並び方に戸惑った受験生もいたであろう。
3.過去5ヵ年の平均点(大学入試センター公表値)
| 年度 | 2025 | 2024 | 2023 | 2022 | 2021 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平均点 | 31.39 | 31.57 | 24.66 | 23.90 | 29.17 |
データネット実行委員会 駿台予備学校/ベネッセコーポレーション