問題講評 公共
ロールズの格差原理と社会保障制度の在り方を結びつける出題がみられた。昨年よりやや易化
第1問・第4問は「公共、倫理」「公共、政治・経済」との共通問題であった。政治分野や経済分野などから、幅広く基本的な学習事項が出題された。グローバル化における多文化共生をテーマに、価値観や立場の違いに対する理解も問われた。表やグラフ、ボルダルールについてのレポートなど、多様な資料を正確に読み解く力が求められた。昨年よりやや易化。
1.全体概況
| 大問数・解答数 | 大問数4、解答数16個は、昨年から変更なし。第1問・第4問は「公共、倫理」「公共、政治・経済」との共通問題であった。 |
|---|---|
| 出題形式 | 組合せ問題が13問、文章選択問題が3問出題され、いずれも昨年から変更なし。誤りを選ぶ問題が2問出題された。第4問はグローバル化が進む現代社会の文化や宗教について生徒たちが探究を進めていく構成であった。いずれの大問においても、生徒の学習活動の場面設定が展開された。 |
| 問題量 | 昨年並。 |
| 難易 | 昨年よりやや易化。 |
2.大問別分析
第1問「公正な社会の実現と社会保障」 (12点)
「公共、倫理」「公共、政治・経済」第1問と共通問題。大問を通して、社会保障に関する生徒の思考の過程を追う構成であった。問1は、公助と共助についての具体的事例が出題されるとともに、社会保障制度の基本的な考え方について、ロールズの公正としての正義における格差原理と結びつける出題であった。
第2問「民主主義と政治参加」 (13点)
大問全体を通して、政治分野の学習事項を中心に出題された。問2では、政治参加にかかわる多数決と民意の関係について、架空の事例をもとにしたボルダルールが出題され、与えられた条件と計算によって当選者を確定させることが求められた。条件と計算自体は難しいものではなく、論理的思考力が問われた。
第3問「権利保障のための法・制度」 (12点)
大問全体を通して、権利の保障に関する日本国憲法や法律、制度について、政治分野の学習事項を中心に出題された。問3では、高校生のアルバイトの賃金未払いという具体的な事例について、法律や制度の理解をもとに判断する力が問われた。
第4問「グローバル化社会の文化や宗教」 (13点)
「公共、倫理」「公共、政治・経済」第2問と共通問題。大問全体が、グローバル化が進む現代社会の文化や宗教について生徒たちが探究を進めていく構成であった。問4は宗教のさまざまな捉え方を踏まえ、年中行事やマンガなど身近な文化的事柄がどのような意味を持つのかを、宗教と関連付けながら考察する力が問われた。
3.過去5ヵ年の平均点(大学入試センター公表値)
| 年度 | 2025 | 2024 | 2023 | 2022 | 2021 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平均点 | 25.28 | - | - | - | - |
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