問題講評【国語】
― すべての大問で複数テキスト型の出題。古文で本文を解説した現代文の資料が示された ―
1.全体概況
【大問数・解答数】 | 大問数4、各大問の配点50点は昨年から変更なし。設問数は第4問で1問減り、全体として1問減(24→23)。解答数は第2問で2個増え、第4問で1個減り、全体として1個増(37→38)。 |
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【出題形式】 | 第1問は音楽や芸術に関する題材で、問6では作品鑑賞のあり方について考える課題に対して書かれた文章を推敲する形式の出題があった。第2問では本文の理解を深めるための資料が示され、教師と生徒の対話を埋める出題がされた。第3問は和歌を含む文章からの出題であったが、問4で「桂」という言葉に注目して本文を解説した現代文の資料が示され、空欄を埋める出題があった。第4問は漢詩と絵、それに関連する資料が提示され、問6では資料を踏まえた詩の鑑賞についての出題があった。 |
【出題分野】 | 昨年と同様、近代以降の文章2題、古文1題、漢文1題という構成であった。 |
【問題量】 | 第1問は3900字、資料2点。第2問は3000字、資料1点。第3問は1100字、資料1点。第4問は【詩】が31字、【資料】が157字。 |
【大問分野・配点】 | 第1問「近代以降の文章」(50点)渡辺裕『サウンドとメディアの文化資源学――境界線上の音楽』 第2問「近代以降の文章」(50点)牧田真有子「桟橋」(二〇一七年発表)/大田省吾「自然と工作――現在的断章」 第3問「古文」(50点)『草縁集』 第4問「漢文」(50点)蔡正孫『詩林広記』/程大昌『考古編』 |
2.過去5ヵ年の平均点(大学入試センター公表値)
年度 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 |
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平均点 | 105.74 | 110.26 | 117.51 | 119.33 | 121.55 |
データネット実行委員会 ベネッセコーポレーション/駿台予備学校