データネット2025 2025年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

問題講評 化学基礎

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アルゴンの発見や質量保存の法則を題材とする計算問題が出題された。難易は昨年並

第1問は、昨年同様に小問集合形式で出題された。物質の量的関係を正しくとらえて計算する問いがあった。第2問では、空気に含まれる気体成分の発見や質量保存の法則を取り上げた問いが出題された。測定結果から量関係を正しく把握する問いや、数値そのものをマークする問いも出題された。難易は昨年並。

1.全体概況

大問数・解答数 大問数2は、昨年から変更なし。昨年18個であった解答数は16個に減少した。
出題形式 文章選択問題、数値選択問題を中心に出題された。
出題分野 昨年と同様、特定の分野に偏ることなく、幅広く出題された。
問題量 昨年並。
難易 昨年並。

2.大問別分析

第1問「物質の構成、物質の変化」 (30点・標準) 

小問集合形式で出題された。「物質の変化」を中心に基本的な知識が問われた。問1~4は「物質の構成」から出題された。問5はドライアイスが気体に変化したときの体積を求める計算問題、問6は滴定曲線の選択問題であり、水で希釈しても滴定に必要な水酸化ナトリウム水溶液の体積に無関係であることに気づくかどうかがポイントであった。問9bはジャガイモに含まれる水の質量を求める計算問題であった。

第2問「物質の変化」 (20点・標準) 

空気に含まれる気体成分の発見と質量保存の法則を題材に出題された。問1は化学反応式の係数を問う問題と酸素に関する文章選択問題、問2aは水銀と酸素の反応について、生じた酸化水銀の質量から反応した酸素の体積を計算する問題であった。問3は方眼紙を用いる問題と、気体Xの密度が窒素の密度よりも大きいという実験結果をもとに気体Xに含まれるアルゴンの体積百分率を考察する計算問題で、うまく立式できたかどうかがポイントであった。

3.過去5ヵ年の平均点(大学入試センター公表値)

年度 2024 2023 2022 2021 2020
平均点 27.31 29.42 27.73 24.65 28.20

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