データネット2021 2021年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

東京大 大学情報

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分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。

前期日程

【入試変更点】
・東京大では、2021年度入試から共通テストの英語リスニングを利用する。なお、配点はリーディング100点満点を140点満点に、リスニング100点満点を60点満点に換算する。

【志望動向】
・大学全体では、2019年度入試、2020年度入試と志願者数が2年連続で減少した反動は小さく、対前年指数101と前年並となっている。文理別の対前年指数をみると、文科類は97のやや減少、一方で理科類は103のやや増加となっている。

・文科類の対前年指数をみると、文科一類は志願者数が4年連続で増加してきた反動で84の減少となっている。文科二類は志願者数が2年連続で減少してきた反動で111の増加となっている。文科三類は志願者数が4年連続で減少してきた反動はなく、99の前年並となった。

・理科類の対前年指数をみると、理科一類が100の前年並。理科二類は志願者数が2年連続で減少してきた反動で118の増加、理科三類は2020年度入試では4年ぶりに増加したが、理科系の高得点層の減少もあって指数86の減少となっている。

・2か年の成績分布の変化を加味して高得点層の変化をみると、文科一類、理科一類、理科三類で減少がみられる。文科二類、文科三類、理科二類では、2020年度との大きな変化はない。いずれにしても、例年通りのハイレベルな入試に大きな変化はないことが予想される。東京大は個別試験での勝負となることから、早期に気持ちを切り替えて、十分な準備をして個別試験に臨んでもらいたい。

・第1段階選抜通過ラインは、文科一類が620点(68.9%)、文科二類が690点(76.7%)、文科三類が700点(77.8%)、理科一類が695点(77.2%)、理科二類が705点(78.3%)、理科三類が635点(70.6%)と予想している。文科三類、理科二類の通過ラインが比較的高くなっており、出願にあたっては注意してほしい。

・例年センター試験後には、第1段階選抜通過ラインの高い科類から低い科類へ、あるいは個別試験の合格レベルを考慮して、科類間の志望変更がみられるので注意が必要である。