データネット2021 2021年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

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分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。

前期日程

【入試変更点】
・経済学部経済・経営学科では、募集人員を110人から93人に変更する。
・工学部では、学科改組と募集単位の変更を行う。「エネルギー科学、建築、電気情報工、物質科学工、地球環境工、機械航空工」から「I群:電気情報工、II群:材料工、応用化学、化学工、融合基礎工(物質材料コース)、III群:融合基礎工(機械電気コース)、機械工、航空宇宙工、量子物理工、IV群:船舶海洋工、地球資源システム工、土木工、V群:建築、VI群:入学時にI〜Vの学科群を特定しない一括募集」に変更する。
・芸術工学部のコース別では、募集人員をインダストリアルデザインコースで25人から20人に、未来構想デザインコースで15人から10人に変更する。
・医学部保健学科看護学専攻では、募集人員を59人から58人に変更する。
・農学部生物資源環境学科では、募集人員を172人から170人に変更する。

【志望動向】
・大学全体では、対前年指数は107のやや増加となっている。文理別の対前年指数をみると、文系学部全体の対前年指数は104とやや増加、理系学部全体は108の増加となっている。

・共創学部は、2020年度入試でやや減少した反動もあって、対前年指数113の増加となっている。民間の英語能力試験の成績も利用できるが、共通テストの「英語」の受験は必須。また、出願書類には志望理由書があるので注意が必要。

・文学部は、対前年指数97のやや減少となっているが、入試では前年度の反動による増減が続いており、今年度は増加する見込みの年度にあたる。

・教育学部は、2020年度入試で志願者数が減少した反動から、対前年指数122の増加となっている。

・法学部は、2020年度入試で志願者数が37%も増加したが反動はみられず、対前年指数100の前年並。

・経済学部は、学部全体では対前年指数106のやや増加となっている。学科別では、経済・経営学科は102の前年並だが募集人員が15%減少することに注意したい。一方で、経済工学科は118の増加となっている。

・理学部は、2020年度入試で志願者数が減少した反動もあって、学部全体の対前年指数は108の増加となっている。学科別では、物理学科のみ99の前年並だが、他の4学科はすべて増加で、生物学科は113と最も増加率が大きい。

・医学部医学科は、2020年度入試で志願者数が24%減少した反動はみられず、対前年指数は98の前年並となっている。2020年度入試から第1段階選抜実施基準が約4倍から約2.5倍へ変更されたことから厳しい競争が予想される。データネットB判定値得点率は88.9%で、第1段階選抜通過ラインは680点(75.6%)と予想している。なお、個別試験では、教科対策に加えて面接対策も必要。

・医学部生命科学科は、対前年指数67の減少となっている。入試では前年度の反動による増減が続いており、今年度は減少の年度。

・医学部保健学科は、2020年度入試で2年連続減少の反動はみられず、対前年指数100の前年並。専攻別では、放射線技術科学専攻が140で増加が目立つが、他の2専攻はいずれも減少。

・歯学部は、2020年度入試で志願者数が36%も減少した反動もあって、対前年指数は110の増加となっている。なお、個別試験では、教科対策に加えて面接対策も必要。

・薬学部は、2020年度入試では志願者数が28%も増加したが、その反動はみられず、学部全体では対前年指数117とさらに増加している。学科別では、創薬科学科は118、臨床薬学科は116といずれも増加となっている。

・工学部は、募集方式が変更となり、6学科の学科別募集から6つの学科群別募集となった。学部全体では、2020年度入試でやや減少だった反動もあって、対前年指数110の増加となっている。学科群別では、「データネットの志望者数/募集人員」の数値を見ると、2021年度入試全体としても人気系統である電気情報工学科を含むI群が5.5と高い人気となっている。一方で、入学時に特定の学科群を選択しないVI群は1.5と人気は低い。

・学科改組2年目の芸術工学部は、対前年指数は110の増加となっている。学科一括募集が118と最も増加率が高く、コース別では、5コースすべてが増加で、特に音響設計コース、インダストリアルデザインコースは115と増加率が高くなっている。

・農学部は、対前年指数102で前年並だが、入試では前年度の反動による増減が続いており、今年度は増加の年度。

後期日程

【入試変更点】
・文学部では、個別試験で従来の「小論文」300点を「小論文I」250点へ変更し、新たに「小論文II」を追加する。
・法学部では、個別試験で「小論文」を「講義に関する理解度確認試験」に変更する。
・経済学部経済・経営学科では、募集人員を31人から26人に変更する。
・経済学部経済工学科では、志望理由書の提出が必要になる。
・理学部化学科では、個別試験の理科の配点を400点から600点に変更する。
・農学部生物資源環境学科では、募集人員を24人から22人に変更する。

【志望動向】
・大学全体では、対前年指数115の増加となっている。文理別の対前年指数をみると、文系学部全体で対前年指数111、理系学部全体で対前年指数116といずれも増加となっている。

・文学部は、2020年度入試で志願者数が減少した反動から、対前年指数は116の増加となっている。個別試験に新たに「小論文II」を追加した負担増の影響はみられない。

・法学部は、対前年指数111の増加となっている。なお、個別試験を「小論文」から「講義に関する理解度確認試験」へ変更したことに注意が必要。

・経済学部は、学部全体では対前年指数111の増加となっている。学科別では、経済・経営学科は105のやや増加だが、募集人員が16%減少することから競争はかなり激化しそうである。経済工学科は123の増加となっているが、今年度から志望理由書の提出が必要になっているので、注意してほしい。

・理学部は、2020年度入試で3年連続減少した反動で、学部全体では対前年指数125の増加となっている。学科別にみると、募集を行う4学科すべてで減少はなく、特に生物学科は215と倍増以上になっている。

・薬学部は、2020年度入試で減少した反動で、学部全体では対前年指数129の増加となっている。学科別では、臨床薬学科は124、創薬科学科は135といずれも増加となっている。

・工学部は、募集方式が変更となり、後期は6学科の学科別募集から5つの学科群別募集となった。学部全体では、2020年度入試で減少した反動もあって対前年指数112の増加となっている。学科群別では、「データネットの志望者数/募集人員」の数値を見ると、2021年度入試全体としても人気系統である電気情報工学科を含むI群が17.5と高い人気となっている。続いて、III 群が14.0と人気が高い。

・農学部は、2020年度入試で志願者数が39%増加した反動はなく、対前年指数112とさらに増加している。