データネット2021 2021年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

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分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。

前期日程

【入試変更点】
・理学部では、第1段階選抜基準を「センター試験の合計が900点満点中630点以上」から「共通テストの合計が900点満点中概ね70%以上」に変更。募集人員を306人から301人に変更。
・医学部医学科では、第1段階選抜基準を「センター試験の合計が900点満点中630点以上の者のうちから、募集人員の約3倍まで」から「約3倍」に変更。
・農学部では、募集人員を54人から52人に変更。

【志望動向】
・大学全体では、志願者数が7年連続で減少してきたが、その反動はみられず対前年指数98と前年並となっている。文理別でも差はなく、文系、理系のいずれも98の前年並となっている。

・文学部は、2020年度入試で志願者数がやや減少した反動で、対前年指数103とやや増加している。

・法学部は、2020年度入試で志願者数が微増だったが、対前年指数92と減少している。

・経済学部(文系)は2020年度入試で志願者数がやや増加した反動はなく、対前年指数101の前年並となっている。一方で、経済学部(理系)は2020年度入試で志願者数が17%も減少した反動から対前年指数116と増加している。なお、経済学部(理系)では2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、800点満点で625点(78.1%)と予想している。

・教育学部(文系)は2020年度入試で志願者数が28%も減少した反動はみられず、対前年指数101と前年並となっている。一方で、教育学部(理系)は対前年指数73と減少している。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、教育学部(文系)で640点(71.1%)、教育学部(理系)で710点(78.9%)と予想している。

・総合人間学部(文系)は対前年指数91の減少、総合人間学部(理系)も対前年指数96のやや減少となっている。今回の共通テストは平均点がアップしたことで、その得点を生かそうと極端な個別試験重視の配点を敬遠した受験生が多いと思われる。いずれにしても、合否は個別試験の結果による部分が大きいことから今後は個別試験対策に集中してほしい。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、総合人間学部(文系)で715点(79.4%)、総合人間学部(理系)で710点(78.9%)と高得点を予想しているので注意してほしい。

・理学部は、2020年度入試で志願者数が減少した反動は小さく、対前年指数103のやや増加に留まっている。なお、第1段階選抜通過ラインは共通テスト5教科7科目900点満点で概ね70%点以上とされている。データネットB判定値得点率90.7%を参考に出願を検討し、共通テスト225点、個別試験975点という個別試験をかなり重視した配点なので、十分な準備をして個別試験に臨んでもらいたい。

・工学部は、2020年度入試で志願者数がやや増加した反動もあり、学部全体の対前年指数は94とやや減少している。さらに高得点層の減少傾向もみられる。学科別の対前年指数をみると、電気電子工学科が109と増加だが、他の5学科は減少で、特に工業化学科が83、情報学科が87、地球工学科が89とこれらの3学科は10%以上減少している。なお、出願の際は第2志望まで学科選択ができるので、データネットB判定値得点率を参考に出願を検討してほしい。その上で、共通テスト200点、個別試験800点と、個別試験を重視した配点なので、今後の個別試験対策をしっかりと行い、試験に臨んでほしい。

・医学部医学科は、2019年度入試、2020年度入試と志願者数が2年連続で減少した反動もあって、対前年指数113と増加している。ただし、高得点層の増加傾向はみられない。いずれにしても、基本的にはハイレベルな入試に大きな変化はないことが予想される。

・医学部人間健康科学科は、対前年指数92と減少しており、高得点層の減少もみられる。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは620点(68.9%)と予想している。決して高いラインではないが、出願にあたっては注意したい。

・薬学部は、2019年度入試、2020年度入試と志願者数が2年連続で減少したが、その反動は小さく、対前年指数102の前年並に留まっている。

・農学部は、2020年度入試で志願者数が減少したが、対前年指数102の前年並に留まっている。学科別の対前年指数をみると、森林科学科のみが76の減少だが、他の5学科は増加している。特に、地域環境工学科が140、食料・環境経済学科が112と大きく増加している。なお、出願の際は第6志望まで学科選択ができるので、データネットB判定値得点率や第2回ベネッセ・駿台記述模試のB判定値などを参考に出願を検討してほしい。

後期日程

【志望動向】
・特色入試として法学部のみ実施の後期日程は、2020年度入試で志願者数が32%も減少した反動で、対前年指数112と増加している。