データネット2021 2021年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

全国 医学部医学科

分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。
※特に記載がない場合の数値は一般枠の集計を示す。

前期日程

【志望動向】
・対前年指数をみると、全体では104とやや増加しているが、一般枠と地域枠等別でみると、一般枠が103とやや増加、地域枠等は111と増加している。

・北海道、東北地区全体の対前年指数は99と前年並となっている。
旭川医科大は、2021年度入試で第1段階選抜の基準が約10倍から約5倍となり通過予定人数が400人から200人に減少し、個別試験での配点変更があり科目重視型となることから、対前年指数は84と減少している。第1段階選抜通過ラインは640点(71.1%)と予想している。
弘前大は、2021年度入試で定着枠の募集人員が20人から15人と5人(25.0%)減少し、個別試験の科目が面接と総合問題に変更する。対前年指数は89と減少している。第1段階選抜通過ラインは715点(71.5%)と予想している。
山形大は、2021年度入試で地域枠を含めた募集人員が65人から73人と8人(12.3%)増加し、2020年度入試で志願者数が4年連続減少した反動から、対前年指数は117と増加している。第1段階選抜通過ラインは650点(72.2%)と予想している。

・関東、甲信越地区全体の対前年指数は108と増加している。
筑波大は、2021年度入試で総合選抜新規実施により地域枠を含め募集人員が6人(8.8%)減少する。2020年度入試で志願者数が4年連続減少した反動から、対前年指数は125と増加している。第1段階選抜通過ラインは715点(79.4%)と予想している。
東京医科歯科大は、2021年度入試で募集人員が81人から79人と2人(2.5%)減少するが、対前年指数は108と増加している。第1段階選抜通過ラインは136点(75.6%)と予想している。
信州大は、2021年度入試で第1段階選抜の基準が5倍から4倍となり通過予定人数が475人から380人に減少する。2020年度入試で志願者数が減少した反動から、対前年指数は109と増加している。第1段階選抜通過ラインは330点(73.3%)と予想している。
横浜市立大は、2021年度入試で地域枠を含めた募集人員が74人から70人と4人(5.4%)減少し、第1段階選抜の基準が、共通テストの配点の合計点が原則750点以上となる。2020年度入試では志願者数が減少した反動から、対前年指数は120と増加している。第1段階選抜通過ラインは790点(79.0%)と予想している。

・東海、北陸地区全体の対前年指数は100と前年並になっている。
金沢大は、2021年度入試で配点をさらに個別試験重視型に変更することから、対前年指数は84と減少している。第1段階選抜通過ラインは335点(74.4%)と予想している。
浜松医科大は、2021年度入試から一般枠が66人から64人、地域医療枠が9人から11人に変更となることから、対前年指数は81と減少している。第1段階選抜通過ラインは640点(71.1%)と予想している。
名古屋市立大は、2021年度入試で募集人員が70人から60人と10人(14.3%)減少し、配点をさらに個別試験重視型に変更したことから、対前年指数は93とやや減少している。第1段階選抜通過ラインは413点(75.1%)と予想している。

・近畿地区全体の対前年指数は110と増加している。
滋賀医科大は、2021年度入試から共通テストの英語にリスニングが追加となった。2020年度入試で志願者数が半減近くまで減少した反動はなく、対前年指数は80と減少している。第1段階選抜通過ラインは645点(71.7%)と予想している。
京都府立医科大は、2021年度入試で第1段階選抜の基準が4倍から3倍となり通過予定人数が400人から300人に減少し、個別試験で論文が追加されることから、対前年指数は92と減少している。第1段階選抜通過ラインは650点(72.2%)と予想している。
大阪市立大は、2021年度入試で大阪府指定医療枠が全国から出願可能となる。2020年度入試で志願者数が減少した反動から、対前年指数は119と増加している。第1段階選抜通過ラインは650点(72.2%)と予想している。

・中国、四国地区全体の対前年指数は101と前年並になっている。
山口大は、2020年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数は79と減少している。第1段階選抜通過ラインは640点(71.1%)と予想している。
香川大は、2021年度入試から後期を廃止し、募集人員が59人から79人と20人(33.9%)増加し、第1段階選抜の基準が約5倍から約4倍となり通過予定人数が295人から316人に増加することから、対前年指数は117と増加している。第1段階選抜通過ラインは500点(71.4%)と予想している。
愛媛大は、2021年度入試から個別試験の外国語が英文読解等の総合問題に変更となる。後期を廃止し、募集人員が40人から55人と15人(37.5%)増加することから、対前年指数は126と増加している。第1段階選抜通過ラインは325点(72.2%)と予想している。

・九州、沖縄地区全体の対前年指数は102と前年並となっている。
熊本大は、2020年度入試で志願者数が減少した反動はなく、対前年指数は77と減少している。第1段階選抜通過ラインは305点(76.3%)と予想している。
大分大は、2021年度入試では地元出身者枠(10人)が新たに設置され、一般枠が65人から55人と10人(15.4%)減少することから、対前年指数は84と減少している。第1段階選抜通過ラインは340点(75.6%)と予想している。
宮崎大は、2020年度入試で志願者数が大きく減少した反動から、対前年指数は126と増加している。第1段階選抜通過ラインは660点(73.3%)と予想している。

後期日程

【志望動向】
・対前年指数をみると、全体では108と増加している。

・地区別に対前年指数をみると、香川大、愛媛大が前期のみの募集となった中国、四国地区は山口大のみで43と減少。一方で、九州、沖縄地区は132、近畿地区は奈良県立医科大のみで121、北海道、東北地区は119、東海、北陸地区は116、関東、甲信越地区は108と増加している。

以下、後期日程の注目大学をみていく。
旭川医科大は、2021年度入試で第1段階選抜の基準が約10倍から約5倍となり通過予定人数が80人から40人に減少する。個別試験での科目変更があり、理科と面接から英語と面接となる。2020年度入試で志願者数が大きく減少した反動から、対前年指数は116と増加している。第1段階選抜通過ラインは760点(84.4%)と予想している。
秋田大は、2021年度入試で秋田県地域枠(4人)が新たに設置される。対前年指数は102と前年並となっている。第1段階選抜通過ラインは740点(82.2%)と予想している。
山梨大は、2021年度入試の共通テストの外国語の配点が300点から600点に変更となる。2020年度入試で志願者数が減少したが、対前年指数は104とやや増加している。第1段階選抜通過ラインは730点(81.1%)と予想している。
富山大は、2020年度入試で志願者数が減少した反動から、対前年指数は141と増加している。第1段階選抜通過ラインは990点(82.5%)と予想している。
浜松医科大は、2021年度入試から一般枠が14人から15人、地域医療枠(1人)が廃止となり、2020年度入試で志願者数が減少した反動から、対前年指数は120と増加している。第1段階選抜通過ラインは770点(85.6%)と予想している。
山口大は、中国、四国地区で後期を唯一実施する大学となり、2020年度入試で志願者数が多きく減少した反動から、対前年指数は174と大きく増加している。第1段階選抜通過ラインは765点(85.0%)と予想している。