データネット2020 2020年度 大学入試センター試験 自己採点集計

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分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。

前期日程

・大学全体では、2019年度入試で志願者数は6年連続減少だったが、その反動はみられず対前年指数98と前年並となっている。文理別でも差はなく、文系は99、理系は97といずれも前年並となっている。

・文学部は、2019年度入試で志願者数が3年連続増加した反動は小さく、対前年指数97と前年並にとどまっている。

・法学部は、2019年度入試で志願者数がやや減少した反動はなく、対前年指数94とやや減少している。

・経済学部(文系)は2019年度入試で志願者数が4年ぶりに減少した反動はなく、対前年指数95とやや減少している。一方で、経済学部(理系)は2019年度入試で志願者数が9%増加した反動から対前年指数82と減少している。なお、経済学部(理系)では2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、800点満点で610点(76.3%)と予想している。

・教育学部(文系)は2019年度入試で志願者数がやや増加した反動で対前年指数95とやや減少、教育学部(理系)は2019年度入試で志願者数が2年連続減少した反動はみられず、対前年指数85と減少している。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、教育学部(文系)で640点(71.1%)、教育学部(理系)で700点(77.8%)と予想している。

・総合人間学部(文系)は対前年指数125、総合人間学部(理系)も対前年指数124とそれぞれ増加がめだっている。今回のセンター試験は平均点がダウンしたことで、個別試験重視の配点に期待して志望変更をした受験生が多いと思われるが、合否は個別試験の結果による部分が大きいことから今後は個別試験対策に集中してほしい。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、総合人間学部(文系)で725点(80.6%)、総合人間学部(理系)で715点(79.4%)と高得点を予想しているので注意してほしい。

・理学部は、2019年度入試で志願者数が4年ぶりに増加した反動で、対前年指数91と減少している。なお、第1段階選抜通過ラインはセンター試験5教科7科目900点満点で630点以上と予想している。データネットB判定値得点率89.8%を参考に出願を検討し、センター試験225点、個別試験975点という個別試験をかなり重視した配点なので、十分な準備をして個別試験に臨んでもらいたい。

・工学部は、2019年度入試で志願者数が減少した反動もあり、学部全体の対前年指数は103とやや増加している。学科別の対前年指数をみると、電気電子工学科が85と減少、物理工学科は98と前年並だが、他の4学科は増加しており、特に地球工学科が123と2割以上増加しており、系統への人気が高い情報学科も112と増加している。また、情報学科、建築学科では高得点層の増加がみられるので注意したい。なお、出願の際は第2志望まで学科選択ができるので、データネットB判定値得点率を参考に出願を検討してほしい。その上で、センター試験200点、個別試験800点と、個別試験を重視した配点なので、今後の個別試験対策をしっかりと行い、試験に臨んでほしい。

・医学部医学科は、2019年度入試で志願者数が減少した反動はなく対前年指数90と減少している。高得点層の減少傾向もみられるが、基本的にはハイレベルな入試に大きな変化はないことが予想される。

・医学部人間健康科学科は、対前年指数104とやや増加しているが、高得点層の変化は小さく、前年並の入試展開が予想される。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは610点(67.8%)と予想している。決して高いラインではないが、出願にあたっては注意したい。

・薬学部は、2019年度入試で18%も志願者数が減少したが、今回のデータネット集計でも対前年指数84と減少している。ただし、高得点層の変化は少なく、そのまま易化傾向であるとはいえない。

・農学部は、2019年度入試で志願者数が2年連続増加した反動および全国的な国公立大農学系統の不人気から、対前年指数88と減少している。学科別の対前年指数をみると、資源生物科学科のみが111と増加しているが他の5学科は減少しており、食品生物科学科が70、応用生命科学科と地域環境工学科が81、食料・環境経済学科が85と15%以上の減少となっている。なお、出願の際は第6志望まで学科選択ができるので、データネットB判定値得点率や第2回ベネッセ・駿台記述模試のB判定値などを参考に出願を検討してほしい。

後期日程

・特色入試として法学部のみ実施の後期日程は、2019年度入試で志願者数が38%も増加した反動で、対前年指数79と減少している。