データネット2020 2020年度 大学入試センター試験 自己採点集計

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分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。

前期日程

・大学全体では、対前年指数95のやや減少となっている。2019年度入試で志願者数がやや増加した反動がみられる。

・文学部は、2019年度入試で志願者数が2年連続減少したが、その反動はなく、対前年指数91とさらに減少している。

・法学部は、2019年度入試で前年と同数の志願者数だったが、データネットでは対前年指数99と引き続き前年並となっている。

・経済学部は、2019年度入試で志願者数が4年連続増加した反動から、対前年指数87と減少している。3区分とも減少しており、特に英数選抜が対前年指数68と30%以上の減少となっている。なお、個別試験で英語、数学、国語を受験すれば、3区分の選抜のすべての対象者となることから、基本的には3教科受験をすることが得策だといえる。

・経営学部は、2019年度入試で志願者数が22%減少した反動から、対前年指数103とやや増加している。経営学部はセンター試験の成績優秀者および個別試験の成績優秀者からそれぞれ募集人員の約30%を優先的に選抜することから、データネットB判定値得点率に届かなかった受験生も個別試験での逆転をめざしてほしい。

・国際人間科学部は、学部全体の対前年指数は103とやや増加している。学科別に対前年指数をみると、環境共生学科(理科系)が157と大きく増加している一方で、子ども教育学科は82と大きく減少している。

・理学部は、2019年度入試で志願者数が11%増加した反動から、対前年指数92と減少している。学科別の対前年指数をみると、惑星学科、物理学科、化学科は前年並だが、数学科79、生物学科86と減少がめだっている。

・工学部は、2019年度入試で志願者数が11%増加した反動から、対前年指数92と減少している。学科別の対前年指数をみると、電気電子工学科68、建築学科84の減少がめだち、市民工学科116の増加がめだつ。

・海事科学部は、2019年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数91と減少している。

・医学部医学科は、2019年度入試で志願者数が2年連続減少した反動はみられず、対前年指数98と前年並となっている。なお、データネットB判定値得点率は88.9%なので、これを目安に出願したい。また、2段階選抜の実施が予想されているが、第1段階選抜通過ラインは650点(72.2%)と予想しており、医学科志望者にとっては高くないといえる。

・医学部保健学科は、学部全体の対前年指数は96と前年並となっている。専攻別の対前年指数をみると、作業療法学専攻が87、理学療法学専攻が88と減少がめだつ。看護学専攻と検査技術科学専攻はほぼ前年並となっている。

・農学部は、対前年指数92と減少している。学科・コース別の対前年指数をみると、食料環境システム学科・食料環境経済学コース132、資源生命科学科・応用動物学コース111の2コースの増加がめだっている。一方で、生命機能科学科・環境生物学コース(2020年4月より応用機能生物学コースに名称を変更)78、生命機能科学科・応用生命化学コース81、食料環境システム学科・生産環境工学コース88の3コースの減少がめだち、学科・コース間での増減が大きく分かれている。なお、コースは第6志望まで志願できるので、データネットB判定値得点率やベネッセ・駿台記述模試のB判定偏差値等を参考に慎重に志望順位を決定してもらいたい。

後期日程

・大学全体では、2019年度入試で志願者数がやや減少した反動はなく、対前年指数90の減少となっている。

・文学部は、2019年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数90と減少している。

・法学部は、2019年度入試で志願者数が3年連続増加した反動から、対前年指数82と減少している。

・国際人間科学部は、2019年度入試で学部改組後2年連続の減少となったが、その反動はなく学部全体の対前年指数は94のやや減少となっている。学科別の対前年指数をみると、環境共生学科が125と増加がめだつが、他の3学科はいずれも減少で、特に発達コミュニティ学科が79、子ども教育学科が83の2学科の減少がめだっている。

・理学部は、学部全体では2019年度入試で志願者数が減少した反動はなく、対前年指数100と前年並となっている。学科別の対前年指数をみると、数学科が116、物理学科が113の2学科の増加がめだつ一方で、生物学科77、惑星学科83の2学科の減少がめだっている。

・工学部は、学部全体では対前年指数88と大きく減少している。学科別の対前年指数をみると、市民工学科が前年並である以外は減少しており、特に情報知能工学科83、機械工学科84、建築学科86が10%以上減少している。今後の志望変更による流入も考えられるので、データネットB判定値得点率を参考に出願を行ってほしい。

・海事科学部は、2019年度入試で志願者数が27%減少した反動はみられず、対前年指数95とやや減少している。

・医学部保健学科は、2019年度入試で志願者数が15%減少した反動はなく、対前年指数81と減少している。専攻別の対前年指数をみると、作業療法学専攻のみ前年並だが、他の3専攻は大きく減少している。その中で、看護学専攻は71と最も減少しているが、募集人員も8人→6人に減少することに注意したい。

・農学部は、2019年度入試で志願者数が18%減少した反動はなく、対前年指数97の前年並となっている。学科・コース別に対前年指数をみると、食料環境システム学科・食料環境経済学コース117、資源生命科学科・応用植物学コース114の2コースの増加がめだち、一方で生命機能科学科・環境生物学コース(2020年4月より応用機能生物学コースに名称を変更)72、食料環境システム学科・生産環境工学コース82の2コースの減少がめだっている。