全体概況
2020年度大学入試センター試験の自己採点集計結果から、得点状況、志望動向をお知らせします。データネットは2020年度大学入試センター試験自己採点集計情報をお届けいたします。
今年度のセンター試験の特徴は、「5教科予想平均点が、5教科8科目文系で548点(対昨年-22点)、5教科7科目理系で559点(対昨年-17点)と、文系・理系ともにダウンしている」点にあります。
センター試験の志願状況やデータネットの集計結果をもとに特徴的な部分を説明します。
分析レポート | |
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データネット 成績概況 |
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センター試験最終 志願・受験状況 |
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データネット集計 状況 |
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コース・科目別 平均点一覧 |
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コース別得点換算表 | |
度数分布 過年度対比グラフ |
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国公立大 志望動向 |
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難関国立大 志望動向 |
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センター試験利用 私立大 志望動向 |
今年度のセンター試験の志願者数は557,699人となり、前年から19,131人減少した。現卒別には、現役生が12,715人減少し、既卒生は6,306人減少した。志願者数に占める現役生比率は81.1%となり、現役生中心の入試が続いている。
今年度のデータネットの集計数は436,512人であり、センター試験の志願者数に対する集計率は78.3%となった。文理別では、5教科8科目文系が99,031人、5教科7科目理系が153,910人となっている。
ここでは、データネット実行委員会による予想値(1月21日時点)をもとに説明する。
5教科900点集計の予想平均点は文系が548点(得点率約61%)、理系が559点(得点率約62%)となった。前年比は、文系−22点、理系−17点であり、文系、理系ともに平均点ダウンの予想となった。
予想平均点を科目別にみると、平均点アップの科目は地理B、物理などである。平均点ダウンの科目は数学T・A、英語(筆記)などである。「得点調整」については、1月24日(金)に大学入試センターより正式発表される予定であるが、実施の可能性は低いと予想される。
※5教科型、3教科型などコース別の平均点変動を詳しく確認したい場合は、分析レポートのエクセルファイルまたはPDFファイルを参照してください。
5教科8科目文系のグラフをみると、今年度の分布状況は前年と比べて、「590点以上(得点率約66%以上)の得点層で人数の減少がめだつ」ことがわかる。
5教科7科目理系のグラフをみると、今年度の分布状況は前年と比べて、「590点以上(得点率約66%以上)の得点層で人数の減少がめだつ」ことがわかる。
数学T・Aでは前年と比較して、人数のピークが60点前後の得点層から48点前後の得点層に移動し、56点未満の得点層で人数が増加している。英語(筆記)では過去2年と比較して、125点以上の得点層で人数が減少している。
地理Bでは前年と比較して、64点以上の得点層の人数が増加している。
生物では前年と比較して、56点以上の得点層の人数が減少している。
データネットにおける今年度の国公立大の志望者数は対前年指数94と減少している。なお、志望者数の対前年指数は前年度の志望者数を100としたときの今年度の志望者数の割合である。
学部系統別にみると、文系では社会学系統で志望者数の増加がみられるものの、語学系統、法学系統、国際関係学系統などで志望者数の減少がみられる。一方、理系では、医学系統、薬学系統、農・水産学系統などで志望者数の減少がみられる。
難関国立10大学(北海道大、東北大、東京大、東京工業大、一橋大、名古屋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大)全体の志望者数の対前年指数は95と減少している。なお、志望者数の対前年指数は前年度の志望者数を100としたときの今年度の志望者数の割合である。
文系では、一橋大のすべての系統で志望者数の対前年指数が100を下回っている。
理系では、農学系統で志望者数の対前年指数が100を下回る大学がめだつ。また、京都大・総合人間学部、名古屋大・情報学部で志望者数の対前年指数の増加がめだつ。
医学部医学科では、難関国立10大学すべてで志望者数の対前年指数が100を下回っている。
※大学ごとの詳しい報告はこのホームページ内の「難関大学動向」を確認してください。
センター試験利用私立大は533大学と増加した。全体の志望者数の対前年指数は94と減少している。
学部系統別にみると、文系では法学系統、社会学系統、国際関係学系統などで志望者数の対前年指数が減少している。理系では保健衛生学系統、理学系統、農・水産学系統などで志望者数の対前年指数が増加している。
今年度入試も入学定員の厳格化の影響から、厳しい競争が継続すると予想される。