データネット2018 2018年度 大学入試センター試験 自己採点集計

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分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。

前期日程

・大学全体では、模試動向での高い人気のまま、対前年指数は109、文系が110、理系が108といずれも増加している。ところで、工学部、医学部保健学科は、世界適塾入試の募集人員増加に伴い、一般入試の募集人員が減少しているので、出願にあたっては注意したい。なお、工学部では、2段階選抜の実施方法が変更になるが、動向には大きな影響はないと思われる。

・文学部は、対前年指数は104とやや増加、外国語学部は114、人間科学部は123といずれも増加している。3学部ともに、2017年度入試で志願者数は増加したが、募集人員も増加したことで、志願倍率がダウンした影響がみられる。

・外国語学部の専攻別の対前年指数で増減率が大きいのは、増加ではペルシア語300、ベトナム語288、デンマーク語180、インドネシア語178、タイ語157などで、減少ではスウェーデン語85、イタリア語86、ウルドゥー語88などとなっている。なお、出願にあたっては、募集人員が少ない専攻も多く、データネット後の志望変更にも注意したい。

・法学部は、2017年度入試における2年連続の志願者数増加の反動は小さく、対前年指数は99と前年並となっている。学科別では2学科ともに前年並で、2017年度入試での法学科の志願者数増加の反動はみられない。

・経済学部は、2017年度入試において志願倍率が2.6倍と過去5年間で最低になった反動と経済・経営・商学系統への高い人気から、対前年指数110と増加している。

・理学部は、学部全体では2017年度入試で挑戦枠廃止の影響で志願者数が減少したが、その反動から対前年指数は111と増加している。募集区分別では、生物科学科生命理学コースが176、生物科学科生物科学コースが129とそれぞれ大きく増加している。

・工学部は、学部全体の対前年指数は98と前年並で、募集人員も27人(3.4%)減少するので、競争の緩和はみられない。学科別では電子情報工学科が105とやや増加だが、他の学科はいずれも減少し、特に地球総合工学科94、応用自然科学科95の2学科は比較的大きく減少している。

・工学部は、全受験生に配点Aと配点Bの2つの得点を持たせて選考する。はじめに、配点Aで募集人員の70%を選考し、その後、配点Bで残りの30%が選考される。配点Bでは、センター試験の得点が、配点Aの合格者の素点合計最低点の70%以上の志願者を対象として、センター試験の得点は含まず、個別試験の得点のみで選考されるため、センター試験で目標とした得点が取れなかった場合でも、個別試験の学力を活かせば、合格のチャンスがある。

・基礎工学部は、2017年度入試において志願者数が2年連続減少した反動で、対前年指数は118と増加している。学科別では、4学科すべてで増加しているが、特に電子物理科学科が対前年指数137と大きく増加している。また、高得点層はシステム科学科で増加がめだっており、注意したい。

・医学部医学科は、2017年度入試において志願者数が3年連続で減少し、志願倍率も2.0倍までダウンしたが、その反動から対前年指数124と増加している。高得点層も増加しており、例年通りのハイレベルな入試がさらに厳しくなると予想される。なお、第1段階選抜は、センター試験の得点が900点満点中720点以上の志願者のうちから、募集人員の約2.6倍までの志願者を第1段階選抜合格者とするが、通過ラインは760点(84.4%)と予想している。

・医学部保健学科は、2017年度入試の志願者数2年連続増加の反動はなく、学科全体では対前年指数110と増加している。2017年度入試から京都大・医(人間健康科学)<前>の募集人員減少の影響が表れている。専攻別では、3つの専攻がすべて増加だが、放射線技術科学専攻の対前年指数114がめだっている。

・歯学部は、2017年度入試において志願者数が4年ぶりに増加に転じたが、対前年指数131と増加している。ただし、高得点層の増加はわずかなので、前年並の入試が予想される。

・薬学部は、2017年度入試での志願者数の2年連続減少の反動もあって、学部全体では対前年指数111と増加している。学科別では、薬学科が116の増加、薬科学科は104のやや増加と薬剤師国家試験の受験資格が得られる6年制の薬学科への人気が高くなっている。