データネット2018 2018年度 大学入試センター試験 自己採点集計

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分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。

前期日程

・大学全体としては2017年度入試で志願者数は4年連続減少だったが、その反動はみられず対前年指数は98と前年並となっている。文理別の違いもなく、ともに98と前年並だった。

・文学部は、2017年度入試での志願者数増加の反動はなく、模試動向での高い人気のまま、対前年指数106のやや増加となっている。しかし、高得点層には大きな変化はなく、難化にはつながっていない。一方で、法学部は、2017年度入試で志願者数減少の反動はなく、模試動向での低い人気のまま、対前年指数90の減少となっており、高得点層の減少もみられ、易化傾向といえる。

・経済学部は、(文系)は2017年度入試で志願者数が増加した反動はなく、対前年指数101の前年並となっている。一方で、(理系)は2017年度入試で志願者数が20%近く増加した反動から、対前年指数87の減少となっているが、高得点層には変化はない。なお、(理系)では、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、センター試験5教科6科目800点満点で630点(78.8%)と予想している。

・教育学部は、2017年度入試では志願者数が(文系)が33%増加、(理系)も23%増加で、例年はなかった第1段階選抜が実施された。この反動から対前年指数は、(文系)が90、(理系)が66とともに減少している。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、京都大学志望者にとってはそれほど高い得点ではないが、(文系)が630点(70.0%)、(理系)が680点(75.6%)と予想している。

・総合人間学部は、2017年度入試で(文系)(理系)ともに志願者数が減少したが、対前年指数をみると(文系)では反動はみられず100で前年並、(理系)は反動により115と増加している。極端な個別試験重視の配点なので、今後は個別試験対策に集中してほしい。なお、2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインは、(文系)が720点(80.0%)、(理系)が710点(78.9%)と予想している。

・理学部は、対前年指数は97のやや減少となっている。なお、第1段階選抜通過ラインはセンター試験5教科7科目900点満点で630点以上とされている。データネットB判定値得点率89.8%を参考に出願を行い、また、センター試験225点、個別試験975点という個別試験をかなり重視した配点なので、今後は個別試験対策をしっかりと行うことが大事だ。

・工学部は、学部全体の対前年指数は100と前年並となっている。学科別の対前年指数をみると、模試動向と同じ傾向で、情報学科が112と増加、地球工学科が105とやや増加で、いずれも高得点層の増加がみられるので注意したい。一方で、建築学科が88、工業化学科が92の減少となっているが、高得点層の減少はみられず、易化傾向はない。なお、工学部は第2志望学科まで選択可能なので、データネットB判定値得点率を参考にしてうまく出願を行ってほしい。その上で、センター試験200点、個別試験800点と、個別試験を重視した配点なので、今後の個別試験対策をしっかりと行ってもらいたい。

・医学部医学科は、対前年指数102と前年並となっているが、高得点層の変化はなく例年通りの厳しい入試が継続している。2段階選抜の実施が予想されており、第1段階選抜通過ラインを730点(81.1%)と予想しているので、出願にあたっては十分に注意してほしい。

・医学部人間健康科学科は、2017年度入試から専攻別募集から学科一括募集に変更となり、学科全体の募集人員が127人から70人に57人(44.9%)減少した。その結果、志願倍率は2.1倍から4.1倍にアップし第1段階選抜も実施された。この反動が強く表れており、対前年指数は79と減少している。

・薬学部は、2018年度入試から学科別募集から学部一括募集に変更となった。学部全体では、2017年度入試で志願者数が2年連続増加だった反動もあって、対前年指数は89と減少している。

・農学部は、模試動向では人気は低かったが、2017年度入試で志願者数が2年連続減少した反動はみられず、学部全体では対前年指数は100と前年並になっている。学科別の対前年指数をみると食料・環境経済学科が113、応用生命科学科が112、森林科学科が109と増加しているのに対して、地域環境工学科が80、食品生物科学科が84の減少と学科間で対照的な志望状況となっている。なお、出願の際は第6志望まで学科選択ができるので、データネットB判定値得点率や第2回ベネッセ・駿台記述模試の判定値などを参考にして、うまく出願を行いたい。

後期日程

・3年目を迎えた後期日程で実施される法学部特色入試は、2017年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数91の減少となっている。競争の緩和はみられるものの、模試動向からも志望者のほとんどが東京大学及び京都大学の前期志望者の併願となっており、引き続き厳しい入試が予想される。