データネット2018 2018年度 大学入試センター試験 自己採点集計

全国 医学部医学科

分析レポート

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。
※特に記載がない場合の数値は一般枠の集計を示す。

前期日程

・対前年指数をみると、全体では95とやや減少しているが、一般枠と地域枠等別では、一般枠が95とやや減少している一方で地域枠等が105とやや増加している。

・北海道・東北地区全体の対前年指数は100と前年並である。
弘前大は2017年度入試では2段階選抜を実施予告したことで志願者数が減少したが、第1段階選抜不合格者数が0人だったことを受けての反動により対前年指数は177と増加している。第1段階選抜通過ラインは720点(80.0%)を予想している。
山形大は一般枠の募集人員が12人(15.6%)減少する影響から、対前年指数は81と減少している。第1段階選抜通過ラインは640点(71.1%)を予想している。

・関東地区全体の対前年指数は92と減少している。
増加しているのは群馬大のみで、他大学はいずれも減少している。
千葉大は2017年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数は81と減少している。第1段階選抜通過ラインは700点(77.8%)を予想している。
東京医科歯科大の対前年指数は96とやや減少している。第1段階選抜通過ラインは700点(77.8%)を予想している。

・北陸地区全体の対前年指数は83と減少しており、すべての大学が減少している。
新潟大は2017年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数は83と減少している。
金沢大は2017年度入試で志願者数が減少した反動はなく、対前年指数は86と減少している。第1段階選抜通過ラインは340点(75.6%)を予想している。

・中部地区全体の対前年指数は94とやや減少している。
信州大は2017年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数は86と減少している。第1段階選抜通過ラインは340点(75.6%)を予想している。
浜松医科大は2018年度入試から2段階選抜の実施予告をしており、通過予定人数は300人である。対前年指数は105とやや増加している。第1段階選抜通過ラインは730点(76.8%)を予想している。

・近畿地区全体の対前年指数は96とやや減少している。
奈良県立医科大は2017年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数は67と減少している。第1段階選抜通過ラインは670点(74.4%)を予想している。
一方で、同じく2017年度入試で志願者数が増加した大阪市立大はその反動はなく、対前年指数は116と増加している。第1段階選抜通過ラインは650点(72.2%)を予想している。
和歌山県立医科大は個別試験の小論文の廃止により対策しやすくなったことが影響し、対前年指数は108と増加している。第1段階選抜通過ラインは730点(81.1%)を予想している。

・中国・四国地区全体の対前年指数は93とやや減少している。
山口大は2018年度入試から2段階選抜の実施予告をしており、通過予定人数は420人である。また、個別試験の入試科目を(数学+理科+外国語+面接)から(数学+理科2科目+外国語+面接)に変更する。科目負担増が影響し、対前年指数は75と減少している。第1段階選抜通過ラインは630点(70.0%)を予想している。
広島大の対前年指数は81と減少している。第1段階選抜通過ラインは630点(70.0%)を予想している。
鳥取大は個別試験の入試科目を(数学+外国語+面接)から(数学+理科2科目+外国語+面接)に変更する。科目負担増が影響し、対前年指数は84と減少している。
島根大は鳥取大の科目負担増を敬遠した層の流入により、対前年指数は127と増加している。第1段階選抜通過ラインは510点(72.9%)を予想している。

・九州・沖縄地区全体の対前年指数は100と前年並である。
熊本大は、センター試験の理科2科目を(生物+<物理or化学>)から(<物理or化学or生物>→2)に変更する。2017年度入試で志願者数が増加した反動はなく、対前年指数は143と増加している。第1段階選抜通過ラインは325点(81.3%)を予想している。
大分大は2017年度入試で志願者数が増加した反動はなく、対前年指数は123と増加している。第1段階選抜通過ラインは365点(81.1%)を予想している。
他大学はいずれも減少している。

後期日程

・対前年指数をみると、全体では92と減少している。

・地区別に対前年指数をみると、北海道・東北地区では91、関東地区で後期を実施する大学は千葉大と東京医科歯科大の2大学のみで85、北陸地区は96、中部地区は91、近畿地区は奈良県立医科大のみで92、中国・四国地区は91、九州・沖縄地区は96とすべての地区で減少している。

・後期を実施する大学のうち、増加しているのは秋田大、浜松医科大、鳥取大、広島大の4大学のみである。
以下、注目大学を見ていく。

・旭川医科大は募集人員が7人(31.8%)減少する。対前年指数は85と減少している。第1段階選抜通過ラインは750点(83.3%)を予想している。

・秋田大は2017年度入試で志願者数が増加した反動はなく、対前年指数は112と増加している。第1段階選抜通過ラインは760点(84.4%)を予想している。

・山形大は募集人員が5人(50.0%)増加するが、対前年指数は80と減少している。第1段階選抜通過ラインは720点(80.0%)を予想している。

・東京医科歯科大は募集人員が5人(33.3%)減少するが、第1段階選抜基準を約8倍から約12倍に変更しているため通過予定人数120人に変更はない。対前年指数は91と減少している。第1段階選抜通過ラインは750点(93.8%)を予想している。

・後期のみ実施の山梨大は2017年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数は86と減少している。第1段階選抜通過ラインは740点(82.2%)を予想している。

・浜松医科大は第1段階選抜基準を15倍から10倍と厳しくしているが、募集人員が5人(50.0%)増加のため通過予定人数150人に変更はない。対前年指数は125と増加している。第1段階選抜通過ラインは810点(85.3%)を予想している。

・愛媛大は2018年度入試から2段階選抜の実施予告をしており、通過予定人数は500人である。対前年指数は94とやや減少している。第1段階選抜通過ラインは720点(80.0%)を予想している。