東京工業大

大学情報(マナビジョン大学情報)

分析レポート

前期日程

・前期日程では、個別試験の得点でのみ合否判定が行われる。ただし、センター試験で英語リスニングを含む950点満点中600点(英語以外の外国語を選択した場合やリスニング免除者については外国語200点を250点に換算する)の基準点に満たない場合は出願できないので、注意してほしい。

・2016年度入試で志願倍率が4.2倍から4.4倍にアップした反動はなく、大学全体の対前年指数は111と増加している。

・類別では、第2類(材料系)のみが対前年指数が87と減少しているが、他の類はすべて増加しており、特に第7類(生命理工学系)が対前年指数125と高い増加率が目立っている。

・第1類(理学系)は2016年度入試で志願者数が4年連続減少した反動から、対前年指数は104のやや増加となっている。

・第3類(応用化学系など)は2016年度入試で志願者数が2年連続減少した反動から、対前年指数は104のやや増加となっている。

・第4類(機械・システム制御系など)は対前年指数115、第5類(電気・情報系)は対前年指数118といずれも15%以上の増加率となっている。特に、第5類は、第1回ベネッセ・駿台マーク模試の動向でも見られた高い人気が継続しており、厳しい入試が予想される。

・第6類(土木・建築系)は2016年度入試で志願者数が3年連続増加したが、その反動は見られず対前年指数107のやや増加と高い人気が継続している。

・前期日程は出願にあたって、第2志望の類を記入できるので、類ごとの志望者数の増減に惑わされすぎないようにしたい。

後期日程

・後期日程は、第7類のみの募集だが、第1段階選抜は5教科7科目で実施され、個別試験は総合問題が出題される。総合問題は、高等学校までに学ぶ理系科目(化学基礎および化学)を中心とした設問により、基礎学力および論理的な思考力が評価される。合否判定は、センター試験が数学T・A、数学U・B、理科2科目、外国語の3教科5科目の合計250点、個別試験200点の合計450点で行われ、配点はセンター試験重視となっている。

・難関大の後期日程の廃止が進んでおり、後期出願校の選択の幅が狭まっていることもあって、対前年指数107のやや増加となっている。しかし、2016年度入試において募集人員が15人(75%)増加したことによって、志願倍率が24.2倍から14.5倍に大幅ダウンしたが、この反動は小さい。

・第1段階選抜通過ラインは、950点満点で830点、得点率87.4%の高得点を予想しているので、十分に注意して出願してほしい。

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。