東京大

大学情報(マナビジョン大学情報)

分析レポート

前期日程

・前期日程の大学全体では、2016年度入試で志願者数が微減だった反動もあって、対前年指数103とやや増加している。文理別の対前年指数をみると、文科類が104のやや増加、理科類が102の前年並で、文科類の増加が大きくなっている。

・文科類の対前年指数を見ると、模試動向でも見られた経済・経営・商学系への高い人気も反映して文科二類が108と増加している。文科一類も105のやや増加だが、文科三類は101と前年並となっている。

・理科類の対前年指数を見ると、理科二類は2016年度入試での志願者数の2年連続減少の反動もあって110と増加しているが、理科一類が99の微減、理科三類が97のやや減少と他の2つの理科類では増加は見られない。

・文科類では、高得点層が増加しており要注意。理科類では高得点層の大きな変化はない。いずれにしても、例年通りのハイレベルな入試には大きな変化はないことが予想される。東京大は個別試験での勝負となることから、早期に気持ちを切り替えて、十分な準備をして試験に臨んでもらいたい。

・第1段階選抜通過ラインは、文科一類が655点(72.8%)、文科二類が695点(77.2%)、文科三類が725点(80.6%)、理科一類が725点(80.6%)、理科二類が720点(80.0%)、理科三類が690点(76.7%)と予想している。

・例年センター試験後には、文科類は第1段階選抜通過ラインの高い科類から低い科類へ、理科類は個別試験の合格レベルを考慮して、理科一類から理科二類へといった、科類間の志望変更が見られるので注意が必要。

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。