神戸大

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分析レポート

前期日程

大学全体では、対前年指数98の前年並となっている。文理別では、文系が105のやや増加、理系が92の減少となっており、文系への高い人気が見られる。

・文学部は、2016年度入試で志願者数が減少した反動から、対前年指数112と大幅増加で、これに加えて募集人員が10人(11%)減少するため、競争が非常に厳しくなることが予想され、高得点層も多く、難化傾向が見られる。

・法学部は、2016年度入試で志願者数が増加した反動から、対前年指数97とやや減少している。

・経済学部は、2016年度入試で志願者数が増加した反動はなく、対前年指数115と大幅増加している。経営学部は2016年度入試で志願者数が3年連続減少した反動から、対前年指数130の大幅増加で、高得点層も増加しており、難化傾向が見られる。

・新設の国際人間科学部は、学部全体を「旧国際文化学部と旧発達科学部との合計」と比較すると、対前年指数は89と大幅減少しているが、募集人員が50人(17%)減少するので、競争は前年並といえる。募集人員が変わらないグローバル文化学科と旧国際文化学部との比較では98と前年並となっている。

・理学部は、学部全体の対前年指数は91と減少しており、募集人員が13人(13%)増加することから、競争は大幅に緩和することが予想される。学科別は、化学科114、生物学科111の大幅増加が目立っており、逆に物理学科70、数学科76、惑星学科87の大幅減少が目立っている。

・工学部は、学部全体の対前年指数は90と減少しており、募集人員が32人(8%)増加することから、競争は緩和することが予想される。学科別では、市民工学科は123と大幅増加しているが、他学科は減少で、特に応用化学科は78と大幅減少が目立っている。

・海事科学部は、2016年度入試で志願者数が大幅に増加したが、その反動は見られず、対前年指数114と大幅増加している。高得点層の増加も見られるので、やや難化傾向が予想され要注意である。

・医学部医学科は、2016年度入試で志願者数が大幅に増加した反動から、対前年指数87と大幅減少となっている。加えて、募集人員が15人(19%)増加することから、大幅な競争緩和が予想される。なお、データネットB判定値得点率は90.3%なので、これを目安に出願したい。

・医学部保健学科は、対前年指数99と前年並だが、募集人員が10人(9%)増加することから競争は緩和が予想される。看護学専攻は86と大幅減少だが、他の3専攻は増加している。特に、作業療法学専攻が114と大幅増加している。

・農学部は、2016年度入試で志願者数が増加した反動から、学部全体では対前年指数は76と大幅減少している。これに加えて、募集人員が6人(5%)増加することから、大幅な競争緩和が予想される。すべての学科・コースで減少しているが、特に食料環境システム学科の生産環境工学コースは50、食料環境経済学コースは59と大幅減少が目立っている。

後期日程

・文系学部は、大阪大後期日程廃止の影響を受けて志望者数の増加が目立っている。学部別に対前年指数を見ると、文学部は199と倍増に近く、法学部も138と大幅増加している。新設の国際人間科学部は、学部全体の対前年指数を「旧国際文化学部と旧発達科学部との合計」と比較すると、対前年指数は118と増加している。

・理学部は、学部全体で対前年指数99と前年並だが、学科別では、増加しているのは惑星学科145のみで、数学科78、生物学科86の2学科の減少が目立っている。

・工学部は、学部全体では対前年指数91と減少している。学科別に見ると市民工学科117の大幅増加が目立つが、一方で応用化学科80、機械工学科86、電気電子工学科89、建築学科89の4学科は1割以上の大幅減少となっている。

・海事科学部は、2016年度入試で志願者数が大幅増加した反動は見られず、対前年指数107とやや増加している。

・農学部は、学部全体では対前年指数76と大幅減少している。学科・コース別では資源生命科学科の応用動物学コースのみ対前年指数121と大幅増加しているが、他の5つの学科・コースはすべて大幅減少している。特に、食料環境システム学科の食料環境経済学コースは56、生産環境工学コースは66と3割を超える大幅減少となっている。

※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。