北海道大
分析レポート
前期日程
・文学部は、2016年度入試で志願者数が減少した反動もあり、対前年指数は125と増加している。
・法学部は、2016年度入試で志願者数が増加したが、その反動はなく対前年指数は115と増加している。データネットB判定値得点率は81.7%である。
・経済学部は、文系学部の中でも人気の系統であり、2016年度入試では志願者数が減少したが、大きな反動はなく対前年指数103とやや増加にとどまっている。
・教育学部の対前年指数は111と増加している。
・総合入試文系は、2016年度入試で志願者数が増加した反動から対前年指数は88と減少している。データネットB判定値得点率は80.0%である。
・医学部医学科は、2016年度入試で志願者数が増加した反動から対前年指数は93とやや減少している。高得点層も減少しており、第1段階選抜通過ラインは240点(80%)と予想している。
・医学部保健学科の学科全体の対前年指数は105とやや増加している。専攻別に対前年指数を見ると、看護学専攻は116、理学療法学専攻は126、作業療法学専攻は133と増加している。一方で、放射線技術科学専攻は89、検査技術科学専攻は87と減少している。
・歯学部の対前年指数は85と減少している。なお、AO入試の欠員1人が一般入試の募集人員に加えられ、30人から31人となる。
・水産学部の対前年指数は85と減少している。なお、AO入試の欠員8人が一般入試の募集人員に加えられ、105人から113人に増加し、前年同様競争が緩和されそうである。
・獣医学部の対前年指数は87と減少している。データネットB判定値得点率は88.3%である。
・総合入試理系の対前年指数は96とやや減少している。選抜群別に対前年指数を見ると、数学重点選抜群は142と増加、生物重点選抜群は105とやや増加だが、化学重点選抜群は82、総合科学選抜群は83、物理重点選抜群は95といずれも減少している。数学重点選抜群は高得点層が増加しているため難化が予想される。
後期日程
・文学部の対前年指数は122と増加している。
・法学部は2016年度入試で志願者数が増加した反動はなく、対前年指数は122と増加している。高得点層が増加しているため難化が予想される。
・経済学部の対前年指数は102と前年並となっている。
・教育学部の対前年指数は124と増加している。
・理学部全体では対前年指数86と減少している。物理学科はAO入試の欠員4人が一般入試の募集人員に加えられ、5人から9人となるが、対前年指数は87と減少している。他の学科もすべて減少している。また、高得点層も減少しているため競争が緩和されそうである。
・工学部全体の対前年指数は103とやや増加している。学科別に見ると環境社会工学科が対前年指数117と増加している。東京オリンピック・パラリンピックによる建築、インフラ整備などが注目され、人気の系統である。
・医学部保健学科の対前年指数は114と増加している。すべての専攻で増加しており、中でも検査技術科学専攻は高得点層が増加しているため難化が予想される。
・歯学部は2016年度入試で志願者数が減少したがその反動はなく、対前年指数は91と減少している。
・薬学部の対前年指数は109と増加している。高得点層も増加しているため厳しい入試が予想される。
・農学部、水産学部は2016年度入試でいずれも志願者数が減少したが、その反動は見られず、対前年指数はいずれ92と減少している。
・獣医学部は、対前年指数97とやや減少しているが、データネットB判定値得点率は88.9%と高得点のため難関であることに変化はない。第1段階選抜通過ラインは340点(75.6%)と予想している。
※「対前年指数」とは、データネットにおける前年度の志望者数を100としたときの、今年度の志望者数の割合を示す。