データネット2021 2021年度 大学入学共通テスト 自己採点集計

来年に向けて! <理科>共通テスト問題分析&高2生へのアドバイス

今年から始まった大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。新聞などで問題が公開されたので、すでに問題に挑戦してみた人もいるだろう。共通テストの受験を来年に控えた高2生に向けて、共通テスト第1日程の問題分析と、これからの学習アドバイスを公開。本ページは理科について解説している。早速今日からの学習に生かそう。

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物理基礎

出題の特徴

定性的な理解を中心に問われた。カッターの消費電力について、商品ラベルから必要な情報を読み取り、学んだ知識を活用する問題や、スマートフォンを用いて台車の加速度を測定し、記録テープを用いた結果との違いを考察する問題は目新しかったが、選択肢の少ない問題が増え、昨年センター試験より易化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 16点 小問集合
第2問 18点 波、電気
第3問 16点 物体の運動とエネルギー

高2生への学習アドバイス

★日常の場面で見られる事物・現象について、教科書にある物理法則や公式と関連づけて考察する習慣をつけておこう。また、物理で学習した内容が、どのような場面で活用・関連されているのかを意識しよう。
★授業などで実験する場合には、ただ手を動かすだけではなく、実験の設定や操作、結果にどのような意味があるのかを考察するようにしよう。また、データ処理やグラフの表し方・読み取り方にも慣れておこう。

化学基礎

出題の特徴

知識・理解を問う問題が中心。第1問では、原子の質量数や原子番号の数値そのものをマークする目新しい形式も。第2問では、実験の題材として陽イオン交換樹脂が扱われ、問題文を正確に読み解き、実験操作や実験結果を考察する力が求められた。知識と結びつけて考える問題が多く出題され、昨年センター試験より難化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 30点 物質の構成、物質の変化
第2問 20点 物質の変化

高2生への学習アドバイス

★教科書で扱われている基本的な知識は、苦手分野を中心に確認と問題演習などを繰り返して、正確に理解しておこう。
★図やグラフなどのデータを読み取って考察する力は、これまでのセンター試験同様に必要。センター試験の過去問題などの演習を通じて、データを読み取って考察する力を養っておこう。

生物基礎

出題の特徴

昨年のセンター試験と比べて解答数は減少したが、設問文が長くなり、題意の読み取りに時間を要するとともに考える要素が増加。ウイルス感染を題材とする設問が複数出題。知識のみを問う問題の割合が減り、知識を踏まえた資料の読解と思考力が求められた。昨年センター試験よりやや難化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 18点 生物と遺伝子
第2問 16点 生物の体内環境の維持
第3問 16点 生物の多様性と生態系

高2生への学習アドバイス

★教科書に掲載されている重要用語を覚えるだけでなく、それらの意味を理解して、さまざまな場面で活用できるようにしておこう。
★新聞やテレビで取り上げられている、環境や身近な生き物、健康などの社会と関連した資料を読む際に、教科書で学んだ概念とどのようにつながっているのかを考える姿勢を身につけておこう。

地学基礎

出題の特徴

課題の把握から解決までの過程が幅広く問われた。第1問では実験・観察が多く題材とされたほか、仮説検証の方法についても出題。第2問では台風による海面上昇量の推定が扱われた。また、温暖化に関連して気候のフィードバックについての出題も。昨年のセンター試験より易化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 24点 地球の活動、砕屑物の挙動、岩石
第2問 13点 台風と高潮、地球温暖化
第3問 13点 太陽と宇宙の進化、天体の観測

高2生への学習アドバイス

★教科書に掲載されている基本的な内容をまんべんなく身につけておこう。
★図やグラフから必要な情報を抽出する、文章で説明された情報をもとに作図をするなど、図を用いて考察する練習を積んでおこう。

物理

出題の特徴

物理の全分野から出題。ダイヤモンドが明るく輝く理由を与えられたグラフをもとに考察させる問題や、蛍光灯をテーマに電子と水銀原子の衝突について考察させる目新しい問題が出された。身近な素材をテーマに思考力を問う出題が多く、昨年センター試験よりもやや難化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 25点 小問集合
第2問 25点 電磁気
第3問 30点 波動、電磁気、原子
第4問 20点 力学

高2生への学習アドバイス

★多様な資料を読み取って考察する問題は今後も出されると予想されるので、日頃から図やグラフの内容をもとに比較・推測・判断する経験を積んでおこう。
★目新しい題材の問題にも対応できるように、日常の場面で見られる現象と物理法則がどのように関連しているのかを、普段から意識して考えよう。

化学

出題の特徴

大問数が昨年センター試験の7問から5問に減少し、配点は各大問20点に変更された。初見の反応や実験の問題が多く出題され、読解力や思考力が要求された。鉄の錯イオンに関する見慣れない実験を題材にした問題や、グルコースの実験を題材に必要に応じて方眼紙を使う問題が目新しい。昨年センター試験よりやや難化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 20点 物質の状態と平衡
第2問 20点 物質の状態と平衡、物質の変化と平衡
第3問 20点 物質の変化と平衡、無機物質
第4問 20点 有機化合物、高分子化合物
第5問 20点 物質の変化と平衡、天然高分子化合物

高2生への学習アドバイス

★苦手分野をつくらないように、まんべんなく学習しておこう。
★教科書に掲載されている実験や探究活動について、その意図や観察方法をしっかりと理解しておこう。さらに、観測結果のデータから作図や計算をするといった演習を行うことも大切。

生物

出題の特徴

全大問必答で、従来のセンター試験のように大問ごとに分野を分けた出題ではなく、多くの大問で分野融合問題が出題。大問間での配点や構成のばらつきも大きかった。複数の資料を科学的に分析する思考力が求められるが、題意が把握できれば解答しやすい問題が多い。昨年のセンター試験より易化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 14点 生命現象と物質、生物の進化と系統
第2問 15点 生態と環境、生物の進化と系統
第3問 12点 生態と環境
第4問 13点 生物の環境応答
第5問 27点 生殖と発生、生物の環境応答、生命現象と物質
第6問 19点 生殖と発生、生物の環境応答

高2生への学習アドバイス

★教科書に記載されている知識を覚えるだけでなく、身の回りの現象に当てはめて知識を活用する姿勢を身につけよう。また、分野をまたいで関連する内容は、合わせて体系的に理解しておこう。
★教科書で扱われている図やグラフだけでなく、インターネットで公開されている論文や調査報告などの資料から情報を読み取り、読み取った情報と知識を組み合わせて考察する機会を増やそう。

地学

出題の特徴

第1問では水をテーマにして部分溶融やハビタブルゾーンなど幅広い分野の総合的な問題が出題。エクマン輸送量に関するグラフなどの目新しい図のほか、高層天気図や星団のHR図など多くの図が用いられた。計算問題は多かったが、紛らわしい選択肢は減り、昨年センター試験よりやや易化。

大問構成

大問 配点 出題分野
第1問 18点 地球上の水と多様な現象
第2問 18点 地磁気、地震、隕石や鉱物、地球
第3問 21点 変成岩と造山帯、地質調査と古生物
第4問 23点 日本周辺の天候、海上を吹く風と海洋表層の流動
第5問 20点 銀河系と銀河、恒星と星団

高2生への学習アドバイス

★学校の授業を通じて、教科書に掲載されている実験や探究活動への理解を深めておこう。また、仮説を立てて検証をしたり、観察・実験の結果から新たな仮説を立てたりする経験を積んでおこう。
★図の特徴をとらえて文章で表現したり、文章で与えられた内容をもとに作図をしたりすることで、図を活用して考察する力を身につけておこう。